漫画の感想です。
スカッとしたい女性におすすめ!性と狂気のやりすぎ愛情物語。
あらすじと概要、見どころを紹介します。
『ボタボタ』
作者:板垣巴留
掲載:週刊漫画ゴラク
【あらすじ】
氷刈真子は29歳。
美人だが誰とでも寝る・・・と思いきや、極度の潔癖症で汚いものに触れると大量の鼻血が出てしまう体質。
男性とふれあいたい!狂気と、やりすぎなまでの愛を求める物語。
【概要】
チャンピオン連載の少年漫画『BEASTARS』でヒットを飛ばした板垣巴留先生の1巻完結漫画。
少年漫画の経歴によるやりすぎ・過剰な表現が一周回って笑いを誘い、青年誌掲載の性表現が女性の晴れ晴れしさにつながる怪作。
【見どころ】
まずは「あまりに過剰な心の闇が一周回って笑っちゃう件」。
性行為をしようとすると大量の鼻血を出してしまう体質の真子。
血みどろのセックス・・・サイコホラーの様相を呈するはずが、一周回っていっそギャグ。
作中では、真子が極度の潔癖症になる心の闇も描かれています。
しかし「過剰さ」によって、真子はベタっとしたメンヘラ女ではなくいっそあっぱれ!と思いたくなる突き抜けたパーソナリティを感じさせます。
その突き抜けた清々しさは「女性がスカッとする、真子の決断」につながっていきます。
ラストのオチのつけ方なのでここでは公開はしません。
しかし、闇に染まった女が最終的にとった行動は突飛で豪快でやりすぎで、そしてスカッと爽快。
闇も過ぎれば爽快感。血みどろなのに晴れやか。
なんとも表現しがたい怪作ですが、1巻完結の気軽さもあるのでもし気がむけばぜひ。
女性の悩みの話のはずなのに、少年漫画的気持ちになる新感覚の作品ですよ。