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『あおのたつき』感想〜おしゃれな日本画テイストがきれい!遊郭にまつわる幽霊エンタテインメント〜


和モノの幽霊話がお好きな方におすすめの漫画のご紹介ですー

 

日本画の風情がありながらすごく今っぽい絵。合間にはさまる遊郭コラムが知識欲をそそる作品です〜

 

あらすじと感想をご紹介します。


『あおのたつき

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安達智『あおのたつき』マンガボックス2021年より引用

 

著者:安達智
掲載:マンガボックス(web媒体)


【あらすじ】

 

江戸、人の情念がうずまく吉原。
その奥に、浮き世と冥土の狭間「鎭主の森」があった。

 

わだかまりが恨みになり、悪霊になり、悪さをする。


そんな冥土の者の魂を守り、導くのが鎭主の森の宮司、楽丸。

 

ある日楽丸のところへ、花魁姿のこどもがやってきた。

名はあお。生前は三浦屋の濃紫という花魁。

 

たつき(金儲け)を立てたい」というわだかまりを持つあおは、楽丸に雇われ鎭主の森の客人を鎮める手助けをする事となる。

 

 


【感想】

美しく禍々しい怪談噺!


なにせ絵がきれいだ!もうこれは見ていただくしかない!


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安達智『あおのたつき』4巻マンガボックス2021年より引用

 

美しい画面がエキゾチック。

 

物語も遊郭にまつわる生々しい哀しみ・人情を抱えた悪霊退治と、和モノの怪談の楽しさたっぷり。

 


なお、巻を追うごとにデザインセンスがうなぎのぼり。
キャラクターデザインもみごたえ抜群です!

 

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安達智『あおのたつき』4巻マンガボックス2021年より引用

 


マンガ本筋じゃあ無いんですが、コラムや巻末での生々しい遊郭話豆知識も楽しみの一つ。

 

歴史好きの人はがっつり刺さると思います。

 

和モノ怪談噺が好きな方、日本画テイストが好きな方、イケてるキャラデが好きな方にぜひおすすめ!すてきですよ〜