8/7に読んだ漫画の感想
このエントリーで書いた感想は以下の4本。
- 『ダークネスな女たち Vol.50』(漫画雑誌)
- 『オッドタクシー5』
- 「死守れ日常系ヲ」(読み切り)
- 『主任がゆく!スペシャルVol.171』(漫画雑誌)
『ダークネスな女たち Vol.50』(漫画雑誌)
スカッとジャパン系と言えばいいのか、「被害者の主人公(女性)が復讐を果たすストーリーがメイン。こういう類型の雑誌になにか系統名はついているのかしら。
なおエンタメに振ったカルト宗教被害モノ漫画も。「カルト宗教」って、数十年前だと酷い目に合う代名詞みたいなもんで(『電車男』にも「壺売りに騙される」ってワードが出てきたよねえ)
『オッドタクシー5』
良かったよ!アニマル生臭サスペンス!
が、
(ここからネタバレ、その上「読んだ前提」で書くから読んでない人はナニいってるかわかんないと思うよ!)
小戸川の視覚失認、あれ必要だったか?という疑問はあるのだ。しかもまた、あれ自体嫌いじゃないというアンビバレンツな気持ちがある。
話には関係ない。正直関係ない。だからいるか?という疑問と、
しかしメタ含みで画面が鮮やかに変わる効果はめちゃくちゃ面白いし、5巻続いてきた印象が大きく覆されるエモーションはすごい好き。
もともと、現実の地名やリアルな行動が動物で演じられるのが面白く、新鮮な作品だった。振り返ってみれば「小戸川の視点の世界」がなかったら割と平凡な作品だったということもできる。
でも本作は「小戸川の視点」で進んできたし、だから面白かった。
なので別に「小戸川の視点の世界」をひっくり返す必要は別になかったんだけど、ただ純粋な効果としてはすごく面白かったなって。
なんか、他のジャンルでも使えるかもね。言いにくい社会問題とかを。ヘイト避けとかで。
とは言え、ラストの盛り上げとかもドラマティックでうまいな〜って感じ。もっと漫画も人気出ていいと思うんだけどな(アニメは未視聴だけど評判よかったのが流れてきた)
「死守れ日常系ヲ」(ネタバレしてるからまあ読んでから読んでよ↓)
巨大女の子ヒーローの日常を守る背中合わせの女の子ヒーロー。
アンチヒーローものというか、ヒーローが好まれない世界(巨大化した女の子ヒーローは醜く、ヒーローそのものに良い印象は抱かせない)でヒーローの存在を問うような作品。
また、「日常系」で4コマ漫画に切り替えるの、記号としての「日常」(漫画の世界で日常系といえば4コマの「あずまんが大王」などのよく言えば牧歌的、悪くいえば無責任な世界)を使っているのかなと思って、私は好きなアプローチ。
この作者の方、前回の読み切りが「社会権力によってエロ漫画が消される」という、現実では宗教2世漫画が掲載停止にあったぞ!現実に負けてるぞ!と思える作品だったんだけど、今回のは納得感があった。
でもそれでもなんかちょっと20年くらい古い感じっていうか。。「日常」で4コマを連想するの、20年くらい前のオタクにフィットしたイメージだよなという気がして・・・イケてる、軽やかなイメージは無い。けど好きだったよ。
批評性を持たせたいのかな・・・絵もすごく上手いので、次なる毒をお待ちしたい!
『主任がゆく!スペシャルVol.171』(漫画雑誌)
ラーメン屋でも喫茶店でも見たことのない雑誌。
この雑誌名もなんなんだろうな・・・?歴史は如何程なのか。
内容はオフィス向けOLコメディ、といった表題(雑誌名)作や、追随するほのぼの系4コマが主。ていうかやっぱりいち作品名が雑誌名になってんのなんでなの!?違和感!!
そんななか、『それいけ!せっぷく丸』が画力もセンスもクオリティが高くて好き。