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【番外編】#いいねの数だけ嫌いな映画を言ってフォロワーに嫌われる(映画27本ショートレビュー)

こんばんは、漫画批評見習いの中山です。

 

まじで漫画の話しかしていない本ブログですが、本日はちょっと番外編。

 

#いいねの数だけ嫌いな映画を言ってフォロワーに嫌われる

このタグをTwitterでやっていたので、それをセルフまとめしとこうと。

 

私はマンガの方が本流で、映画は本当に評判の作品、名作と名高い作品しか見ていないのですが、色々思い出して書いていくとこれもまた面白いものだし、あと自分の中のちょっとした棚卸しにもなりました。

 

しかも嫌いな映画と言いつつ、正直どの映画も本当は好きだ。よっぽど嫌いな映画でも、見るべきところは確実にあるし。そんな映画ショートレビュー27本。

 

なお140字で書ききれなかった補足も入れていきます。そしてネタバレもメチャクチャしていますので、ネタバレが嫌な方はお気を付けください(多分有名作が多いからそんなに気にならないと思うけども)

 

 

 

 

『ジョーカー』

→といいつつ、ホアキンフェニックスの「笑いながら怒る男」みたいな異様な演技は見ものだと思うし、めちゃくちゃお金かかってんな~と思う映像美もいいと思います。ただなあ・・・ジョーカーがこんなに言い訳しながら悪事を働くのはやっぱ解釈違いとしか言えん。なんとなく殺しちゃうひと、それがジョーカー。

 

ジュラシックパーク3』

→2はまだマルコム博士んとこの娘さんがかわいいしジュブナイルとしてイイ感じなんだけど、3以降は恐竜が怖いんだ。かっこよくない。怖い。その上、グラント博士とサトラー博士が破局している展開でメチャクチャ苦い・・・いやしょうがないんですが苦い。

 

ダークナイトライジング』

ダークナイトライジング』
オレあ許さないぞ、今度は人数がぶつかる対決か!ってワクワクして行ったらアルフレッドが超真面目な顔でダークナイトで一言も言わなかった「闇の軍団」って言い出してそちら方向で駆け抜けやがった。ダークナイトの続編観に行ったのに!アン・ハサウェイのお尻はヨシ!

— 中山今.A.D.H.D (@kon_nakayama) 2022年10月22日

→なんか、CMとかで確か、市民と闇の軍団が人数ぶつかるのを真上から撮ってるビジュが公開されてて、ダークナイトでは市民の善が試されたが、今回は市民たちが武装か!!とめちゃくちゃ期待してたらダークナイトの続編じゃなくてビギンズの続編でした。そっちかー。アルフレッドがあのイカしたおじいちゃん執事顔で「闇の軍団が・・・」って言いだしたからものすごい素になっちゃった。でも、ラストシーンはアガッたよ!

 

『用心棒』

→私、椿三十郎がめちゃくちゃ好きなんスよ。

笑いもあってビシッとしたとこもあってなによりアクションがあって、これぞ娯楽ウ~!って思って、そのあとに用心棒見たらあれ?ちょっと暗い・・・?って。

でもこれ、たぶん10年くらい前に見てそのまんまなんだよね。もう一度見たいな。

ところで『生きる』も超おもしろくない?役所でじーっと待ってる間がめっちゃウケるんだがどうだ。

 

サマーウォーズ

→今回のタグ遊びの中で唯一ちょっとマジになってしまったレビュー。

田舎のデカい家の縦社会でもめるけど、最終的にはみんなで仲良く打破~!みたいな感じの大団円なんだけどボクぅ・・・絶対あそこにいられる自信がない。精神が破壊されて離れに監禁される側の人間。あ、アニメーションは綺麗で好き。

 

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

→ハリソンフォードの動きが遅いのにショックを受けた4作目。

息子キャラが出てきてテカテカのリーゼントで、私はハリソンフォードの若作りの方が見たかったんだ・・・代替わりは3で見たから・・・

 

ゴッドファーザー PART III』

→これ今回知ったんだけど、パート3って後日譚っていう扱いなんだってね。

1の陰影の強いドラマティックな撮り方、2のロバートデニーロのカッコよさが大好きなので、3のマイケルがおじいちゃんになって奥さんにお金をせびられてるの分かっててよりを戻したがってるのがホントに。。。さみしい・・・

 

ベイマックス

→いやこれはドキュメンタリーが悪いよなあ。。

アメリカの映画はこんなに合理的に作られています!!」っていう、ストーリーも多数の人が分業して作るシステマティックな様子が描かれていて、ええ!?そんなやり方では物語がちぐはぐになっちゃうのでは・・・!?と思ったら、観てみたら実際ちぐはぐしていたという。そこは予想を裏切らんのかい。

 

『ミラベルと魔法だらけの家』

→ごめんこの

>「現実的にこういう子が家を出るのが難しいので影響力のあるディズニーはその救済法を示さない」記事

この記事を失念してしまって、ひょっとしたら誰かのツイートを見てだったかもしれない。申し訳ない。

ミラベルと魔法だらけの家、女性主体の家なんだけど全員を男性に置き換えるとやばいくらい男性学サイドの話になって面白いかな、と思ったんだけど全然面白くなかった。滅べ家父長制。

 

マッドマックス2

→もうしわけねえ、ほとんど記憶が無いのが正直なところ・・・本音で「えッ終わりッ!?」って思った。それは前評判で聞いていたのに。

というか、怒りのデス・ロードがすごすぎるんだよ・・・本当に面白いなあデス・ロードは・・・トム・ハーディー捕まえて血液袋にするって言って車の前に縛り付けるんだもんなあ。V8!

 

みどりの守り神

→この坂口って男がね、主人公の女の子にねちねちねちねちDVを働くわけ。いかだを作って川下りすると早いから、って言ってチャチャっといかだを作って「さあ行こう!」とか言って爽やかな顔するくせに、いざいかだに乗って流れてみたら途中で岸にも行けなくて喉とか乾いてきて、「なんで女のくせに食料も用意してねえんだよ」とか言い出してお前エエエエエエ!!ってなるっていう。

藤子F先生、漫画の名作短編「コロリころげた木の根っ子」とかでもDV夫にコツコツ復讐する妻とか出てきて、DV表現うますぎじゃないですか。フラッシュバック注意のレベル。

 

フルメタル・ジャケット

→素敵な作品じゃないよコレ、ほんと、前半、聞くに堪えない暴言のラッシュだし、足を引っ張るできそこないにブラックジャック(石鹸をタオルに入れて、スリングみたいにして腹を殴る)とかの超陰湿なイジメ(また世話役だった主人公が一番念入りにやるっていう地獄みたいなさあ)とか、ぜんぜんハッピーじゃないのに、でも、問題のトイレのシーン、あれ私メチャクチャ好きなんだよ・・・・本当にきれい・・・

 

現金に体を張れ

→いやごめん、めちゃめちゃ好きな作品なんだけど、たぶんその当時の流行りのしょーもない脚本をあてがわれたキューブリックが、その意図を全無視して「キューブリック味」としか言いようのない作品に仕上げてて。

ものすごくいや~な、面白い作品になってるんだけど、脚本家へのリスペクトが全然ないのも見えるので、この現場で働くのめっちゃ空気悪かったろうなー、とか思ってる。

 

ドラえもん映画(新声優以降)』

→ほんとねえ、のび太はそんな感情が繊細な少年じゃないと思うんだよねえ・・・空気読めなくていじめられてるくらいの子なのに、もんのすごい大仰な芝居で泣くからさあ。こっちの涙もひっこむんだあ・・・

 

『情婦』

→いやほんとコレ面白いんだよ~~!!法廷シーンはビシビシに緊迫感なんだけど、日常シーンはとぼけたユーモアがあってねえ。ラストシーンなんかスカッとするよ。超おすすめ!

 

『』

→これ、『半落ち』です。作品に罪はないです。ごめんなさい。

でも映画って誰と見に行くとか、タイミングとかも全部ひっくるめて思い出になることがあるじゃないスか。同じ意味で『ジョゼと虎と仲間たち』も薄目でしか見られません。本当に申し訳ない・・・

 

ゴーストバスターズ2016』

→ほんとに好きなの、子供がホルツマンの真似をするの。大好きなの。

だからこそマッチョ女性のイメージとか本当に要らない、そういうジェンダー反転がほしいわけじゃないんだ。みんなで仲良くゴーストをバスターしたいだけなんだ・・・

 

スパルタンX

→サモハン監督の作品って、時代なりのイモさがあって、仕方ないのだけど現代で見ちゃうと非常に見づらい・・・

プロジェクトAが至高と考えておりまして、とにかくアクション、アクションが見たいんだ。スパルタンのユンピョウ、あんまり動かないし・・・

 

酔拳2

→これ、本当にラストが尻切れトンボ過ぎて、それまで超ハイクオリティで進んでいたのにすごいびっくりしたんだよね・・・大人の事情をもうちょっと隠す感じでどうだ。

 

『アイズワイドシャット』

→ほんっとにわかんなかったんだよ。まじで一ミリたりとも。

ただ今観て分かるか?というのも正直どうだろうと思っている。

突然、漫画っぽい吹き出しが合成されてきたのが面白かったな、という記憶はある。あと母親はあの時洗濯物を干すのをやめるわけにはいかなかったのかな(いかなかったんだろうね、自分が親になったからこそそう思うね。)

 

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』

キューブリックのブラックジョークはなにも受け取れないので、『時計仕掛けのオレンジ』も観てないです。そして怖いのが怖いので『シャイニング』も見てないです。私、キューブリックはつまり『2001年宇宙の旅』だけが好きだってことなんだと思う・・・

 

お熱いのがお好き

ビリー・ワイルダー強化月間みたいな時期があっていろいろ観ていたんだけど、面白いんだけど『お熱いのがお好き』だけは、やっぱメインの状況がジェンダーいじりなので今は受容が厳しいなと・・・かわいくて楽しいんだけどね、それはマジョリティの意見ね。

 

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

→これも思い出系になるんだけど、私この時、ほとんど寝てなかったんだよね。劇場に行く日。ほんとたまたまなんだけど。

それで自己啓発系の思想と、すごいスピードでパッパッと変わる画面を見せられて、物理的に気持ち悪くなっちゃったのはあった。

あったけど、今見ても多分好感は持たないと思う。そういう時期だったよ庵野は(突然吹かせるリアタイ風)

 

『フランケンジョーズ

→コンマビジョンさん(クソサメ映画配信会社)の配信する映画、ほんとにクソでねえ(褒めてる)。他にも、『必殺!恐竜神父』とか『セミマゲドン』とか、本当にクソでね(褒めてる)

 

えんとつ町のプペル

→これねえ、唐突なダンスシーンとか、突然のゲーム風画面とか、子供を単品で喜ばすようなギミックがちょいちょいあるんだけど、ホントばらばらで。セリフが前後つながってないのも同じ問題なんだと思う。シーンが単品で動いててつながってない。

 

ミリオンダラー・ベイビー

→これ、なんでなのか分かんないんだけど、なぜか「女性ボクサー嬉しい楽しいへっぽこ成長記映画」みたいに思いこんでて、観てみたらめちゃ重でそのギャップでめちゃめちゃに鼻水まで出して泣いた、というのはあります。でもよーく考えるとちょっと演出が過剰カナ。。とか思うところもあり。

 

『ステキな金縛り』

三谷幸喜のギャグ、結構ダメで・・・

笑いの大学も実はそんなにギャグでは笑ってない。ただ役所広司がうますぎるので見惚れている感じ。「お国のために」を「お肉のために」って書き換えてそんなにはウケねえよ、とか思っちゃうんだ。ごめん。

なお『ギャラクシー街道』はもっとダメだと思って観てもいない。怖い。でも『鎌倉殿の13人』は面白いみたいだから観てみたいな。