沖縄の戦局はもう悪くなっている。
看護隊の女学生が単なる洞穴(ガマ)で負傷兵を看護する。
たくさんの友達を見送りながら、親友で「王子様」のサンと、ミサイルが降る沖縄で生きるマユ。
マユは空想の繭の中にいる。外がどんなに恐ろしくても、その中は怖くない。
今日マチ子の儚いお人形のような女の子たちが爆撃を受け、内臓が出、ウジがキズにむらがる。あまりにひどいにおいに、嘔吐。
「寒い、寒い」と言いながら襲って来る男は日本兵である。
ミサイルの雨をかいくぐって再開できた友達たちは、死ぬために手榴弾を持って集まった。
私は沖縄戦を知らない。その分際でこの漫画の感想を書くのは躊躇がある。
しかし私たちが本来学ぶべき教育が戦争を消そうとしてくる。
私たちは垂れている細い細い糸を手繰り、真実に自分で到達しなければならない。
「ガマ」「自決」「看護隊」。キーワードを見つけた。本を検索できる。
こんな漫画の読み方もある。