その日読んだ漫画や本の雑感をまとめておくエントリです。
リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。
本日は漫画10件、動画コンテンツ1件の感想です。
【comics】
[第53話]正反対な君と僕
ぼくはっ
この53話、3回くらい「スマホを放り投げて足をバタバタさせてからもう一度そーっと見始める」というのを!やったぞ!!!
『君と宇宙を歩くために』第8話 あると思うと
まだ発達障害ということばすらなかった20年くらい前。まるで宇宙を歩くように不安な世界を、世界の音がうるさすぎる宇野くんと、注意力がこぼれ落ちて行く小林くんが歩いて行く。それは神経系障害を持つふたりの少年たちのともだちになる経過の物語。
今回のベースは天文学部部長、美川先輩の内面の話。
ASDは自閉スペクトラム症、、スペクトラムっていうのはグラデーション、みたいな意味で、障害と非障害は遠く遠く繋がっています。
宇野くんはASDとして描かれてるけど、美川先輩も服薬が要らない程度の特性があるのかもな、と思います。
発達障害でなくても他の障害や疾病、PTSD、著しい社会経験の欠如などもありその可能性は無限ですけども、「こーゆー人困ってるよね」というのは結論としてありますよ。美川先輩、大変そうだもん。
個人的には美川先輩、推論と処理速度に乖離大のタイプと似たアウトプットで、これ辛そうだなと眺めてます。
ただもし、ウチの子がこういうコミニュケーション取って帰ってきたら、俺すごく嬉しいなって思いました。こどもがともだちと新しい話してくるって、それは発達障害関わらず嬉しいじゃないスか。
鍋に弾丸を受けながら 第27話「コーン・ドッグ」
鍋弾は
1.危険エリアグルメで
2.「美少女がおっさんの趣味をやる」の科学的な落とし所で
3.社会派マンガ
です
「[#18]スパイダーマン:オクトパスガール」
スパイダー世界の悪役・天才科学者オクトパスが、色々あって日本の女子中学生の中に入っちゃった!?奥手でいじめられっ子だけど芯の強い乙葉とDr.オクトパス、案外いいコンビが悪者を薙ぎ倒すアクション漫画!お子さんにもおすすめのマーベルタイアップです。
わたしイ。。
「ひとつの体を共有して、人格スイッチするとスーパーパワーが出るタイプのヒーロー」が好きでえ・・・
『サイレントシグナル』(30年前のガンガン連載作だ!)とか『サザンアイズ』とか(あれはヒロインか)、広義で言えば『うしおととら』のうしおもそうなのかもしれない。獣の槍発動時、ほぼ別人格だもんうしお。
本作のオクトパスと乙葉もその関係で、オクトパスに交代した後がズバッと強くてカッコいー!
でも、今回、わざわざキメどころを「乙葉人格に交代」という方法をとってきて、こーゆーのもいいな、もうそうだよね、科学力で戦うタイプの場合、ガジェットの使用方法さえ分かってれば乙葉でもいいもんねえ。
なお、一応言わなかったけど『変態仮面』も同じ類型と言え(言わなきゃいいのに!)
「読み切り 馬刺しが食べたい」
かえでは後悔していた。
なぜか描いた「馬刺し」の絵で賞を受賞。「苺好きの女子高生」みたいな顔をしていたかったのに馬刺しのプロとしていじられる。その上、なんかでっかいクラスメイトに呼び出されましたもうおしまいだ!・・・から始まるボーイミーツガール?短期集中連載。
変なマンガねえ・・・!!(褒めてる)
もう全部変。馬刺しは入賞しないだろ、だし顔芸がバナナマンの日村(顎をなくすスタイル)だし偏食なのにものすごくガタイがいいし
あの、わたし、好きですねえこれ。。
あんまり長くやれるテーマでもない気がするので、短期連載というのはむしろ好感度。恋とか愛とかじゃなくてもいいんだよ、馬刺しでつながる仲だけでもいいんだよ。こんな無茶な設定もいいものですね(お茶を飲む)
『あなたはジーニアス』
マゴニア島。世界最悪の人体実験を行った博士は、そこで余生を過ごしていた。一組の研究者が島を訪れ、博士の自伝を紐解く。キメラ、テレパシー、そして自我の抹消計画。博士はなぜそのような凶行に至ったのか。
少しネタバレをする。物語そのものへの言及ではない。
本作の全ての根幹は「1923年関東大震災における流言飛語がもたらした虐殺」。この出来事自体は史実だ。殺されたのは6661人にも及ぶ朝鮮人(『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代』P170)、社会主義者や女性。このマンガ通り、当時の民衆が虐殺したことは研究で明らかになっている。
本作では虐殺対象の表現は明言されない。今、日本で最も読まれると言っても過言ではない商業ウェブ漫画の限界であるとも思う。
ただそもそもマンガから史実を得てはいけない。それはジャーナリズムやアカデミーの役目。
サブカルは歴史の片鱗を残すもの。権力が消そうとしても、物語に食い込んで消せない痕跡。
興味を持った人は是非にも以下など読んでほしい。結末に乾いた笑いが加わるはず。博士、科学のアプローチはダメだったね。
『民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代』
【読切】まずみずから/熱焼江うお
河田はいつも苛立っている。音、音、そしていずれ視えるようになった「覆い被さっているなにか」。小さい魂の救済のある日の話。
しんどいテーマなのに、うっすら笑えて痛快で、少し不気味で救われる。
すごく魅力的だな(※ただしバイオレンススキーに限る)
マンガ表現的な話だと、河田がジャンプする動きとおばあちゃんが倒れるところ、水の勢いのコマ遮断、すごくドラマティックだなと思う。
クセのある作品なんで広く勧めるもんじゃないけど、わたしは気に入ったなあ。
執拗に音にまとわりつかれるしんどさ。おれは分かんないけど、そういう辛さのある人はいるだろうな、というのを想う
『んば!』
百田は24歳。警備会社でお仕着せの正義と誰かから褒められたことを反復して生きている空虚な青年。
ある日、牧場での害獣警備の仕事から、百田はなにやらおかしなことに。
バイオレンスと駆け抜ける気持ち悪さ!サスペンスホラー(?)連載開始!!
お〜!!!!
これはこれは。。気持ち悪いデスね(揉み手)!
「辛うじて人を保っている人外」という仕掛かり、そんなに珍しいものではないんですが。
なんか珍しいくらい勢いがあるなと。
なんだろう。。絵なのかもしれない。広義ではゾンビものに類すると思うんですが、こういうバイオレンス漫画って絵が写実的な作品が多いなと思って、『んば!』のカートゥーンのような質感が強くて魅力があるんでしょーかね。よく分かんないです。
面白くなるといいな!楽しみ!!
『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』Season12/2本目 リゾートバイト
ご存じ、邦画大好き女子高生・邦キチによる邦画プレゼンマンガ!これは批評であり、邦画にある一面を加えるものである・・・!
最近、邦画のこと以上にどう考えてもいちゃいちゃしまくる部長と邦キチが話題ですが、今回はまったくけしからんですね。まったくもって。プンプン。
『球神転生』
とにかく野球が全ての世界(?)で様々なスポーツを極めた(他のスポーツあるの?)小学生たち(小学生?)が野球で語る?野球ギャグ漫画。
こちら、裏サンデー(Webマンガ)とマンガワン(マンガアプリ)で連載していて、わたしはアプリの方で読んだんですが、ちょっと話数が多いです。
そこではずん・だ・もちのリズムでホールインワンを狙う小学生ゴルファーの姿が(野球って言わなかったっけ?)
【movie】
『アメイジング・デジタル・サーカス』エピソード2
美しいデジタルアニメーション!ポップで可愛らしいキャラクターと愉快な冒険!そしてインターネッツしょんぼりヒューマンが閉じ込められ、自我が崩壊するまでの暇つぶしをさせられる空間!!ここはッ!アッメーイジングデジタルサーカスッ!!
オーストラリアの制作会社がYouTubeで発表しているアニメ。全8エピソードを企画している(pixiv情報)らしく、今回その2エピソード目が公開された。
うちのキッズが大好きなのだけど、あまりにも黒くて半笑い。直接的な暴力ワードはケイン(アメデジ世界の管理AI)が規制してくれるという設定のためピー音が入るけど、陰湿な暴力や犯罪行為はそのままなので大きめの声で「コレハイケナイコトダネー!」と叫びながら視聴。
エピソード2も救いもなんもないオチで頭を抱える。おおん。。
とはいえ可愛らしいキャンディー装甲車(チョコとドーナツでできた巨大トラック)でキャンディ荒野をカーチェイスとゆーエンタメ的盛り上げを入れ込んでくれてるので視覚的な盛り上げはあります。
とにかく虚無だ。ワニちゃんかわいそう。。