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GWジャンプラ読切群6作品感想〜マンガの感想も、現実への言及もあるショートまとめ〜

こんにちは、ゴールデンウィークも終わりますね!中山今です(なんて沈鬱な挨拶だよ)

 

 

さて、ゴールデンウィーク連休中はジャンプラ恒例の読切ラッシュを読んでいたので、それら6作品の感想を手短にまとめたいと思います。今回も見応えあったよー!

 

作品そのものの感想もあり、現実社会への連想もある感想です。ネタバレはしないようにするので面白そうな作品があればどうぞ!

 

以下6作品です。

 

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「おやすみ、ににちゃん。」

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あの、大変演出の良い漫画で・・・!

薄々分かっていることが大きなコマでばんと登場してドキッとする感じ、すごく持っていかれます・・・!

絵もすごくうまくて、読んでて心地よいハートフルストーリーです。いい話でする。

 

 

「せっかちくんとナマケモノちゃん」

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これは涙がホロリのとてもとても良い話・・・。

人がみんな持ってる【時間】に対して、「処理をする」「慈しむ」の違いに気づくラブストーリーを、クラスメイトが動物に見えるよ!というファンタジーを通して描く豊かな作品です。

 

 

「奇奇怪水産」

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スコシフシギなオカルトショート。

出てくるクリーチャーが(ジャンプ的有りなレベルだけど)グロみが強くて大変良いです(グロがいける人なら)。

話運びは連載1話目というイメージ。あと倫理観が超まっとうで正しいジャンプ!

 

 

「ノアと光」

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手塚SFマンガだ!!

女の子のショートの丸みに手塚を見てしまい、そのあとずっと手塚治虫が付き纏ってきた。

未来の管理社会SFであり、ボーイミーツガールであり、希望を見る明るい作品であり。ジャンプラで手塚マンガやろうとするチャレンジを支持するよ!

 

 

「真の天使」 

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ある意味で今回最も心に残ったマンガ。

お話としては割とシンプルな、辛い少年のところに「天使」が舞い降りて心を通わせ、少年は自分の大切さに気づくというストーリー。

ただ、少年が孤立しており闇バイトに手を染めていて、自己の存在の肯定を闇バイト先に求めているのが現代的だなと。

 

現実の話になるのですがこの「天使」の役割を担うボランティアやNPO、社団法人は存在していて、違法労働させられそう(させられている)こどもを救済することを考えている大人はいるんですね。

 

ただ、それは社会構造として確立していない。社団法人の熱意や善意に支えられている活動で、国家や自治体が「なんかめんどくさいからやめた!」と言えば打ち切りになってしまう存在でもあります。

 

マンガの中で、もはや「こどもを救済するのはファンタジー枠」という設定が納得感があるなら、私もこの社会を構成する大人の1人として反省するべきところです。

こどもは違法労働から当たり前のように守られなければいけないのに、「違法労働からファンタジーレベルの出来事があったからなんとか救われる(ファンタジーがなければ救われない)」という認識が一般的だとするなら、それは大人の責任です。

 

 

「リアルライフタイムアタック

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ゲーム感覚のモテチャレンジ!

やることなすことゲームオタクの発想で、でも圧倒的な【努力】で現実にアプローチする実にジャンプらしい作品。

スピード感と爽快感があって楽しい!あと主人公にすね毛を描いたのがエライ(評価!)

 

 

 

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6作品、多様で楽しい作品群でした。

ジャンプラの読み切りは毎回いろんな作品が出てくるから読んでて楽しいですねえ・・・!次回は夏休みかな?期待してます!

 

 

中山今