漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

漫画で現実を「分かりすぎる」と紹介する2つの問題について〜なぜ死にに行くんだよオオオ〜

今回は漫画『紛争でしたら八田まで』にまつわる話をします。

しますが、内容に関しては全く触れません。

なので内容が知りたい人はバックしてください。

 

 

なお最初に申し上げておきますが、私は『紛争でしたら八田まで』は好きです。

もしゃもしゃ異国メシを食らう八田チャンは愛らしく、愛らしいままに地政学というインテリジェンスで目的を達成する気分爽快なエンタメです。

 

 

 

その上で、その上で、頭を抱えてしまったことがあり筆をとりました。

 

紹介したことについてです。

 

ええどうすんのコレ・・・とぐったり来ています。

 

グッタリしているところは大きく分けて2つです。

 

どちらも「漫画は事実ではない」が基本的なぐったりポイントです。

 

が、ひとつは

「不正確情報拡散の危険」、

もうひとつは

表現の自由の根幹的な否定」

です。

 

双方ご説明していきます。

 

※本エントリは古い時事問題なので有料コンテンツとしてアーカイブします。こういうことがあったよ、という歴史として。

 

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アフタヌーン2022年4月号感想

『天狗の台所』

巻頭カラー!

オン少年、緑色のネイルが綺麗!かわいい!

連載再開でほのかな「どうぶつのお医者さん」みが。。明朝フォント書き文字とか。

面白いよ!あと今回のゆずのパウンドケーキが超おいしそう。

 

『スキップとローファー』

ともだちの大切さ。。

忘れちゃったなあこんな気持ち、と思いつつ、記憶の彼方で似た思い出を思い起こすのはこの漫画の強さですよね。。こんな青春は無かったのに、近いものは思い出せる。

 

ダーウィン事変』

日本漫画の中で突然の海外ドラマ風を吹かせてくる。

ヒューマンジーのチャーリーを仲間にしようとした子は多分韓国系だし、場を収めたのは黒人。この辺りの感覚、海外に出すともっとグッときたりするのかな。(てか出せるのかな)

 

ヴィンランド・サガ

トルフィンが27歳であることがドーンと出る。

まだ27歳か。。あれだけのことをしながら。。。。漫画の時間の流れ。。

小麦の脱穀シーンが楽しい。もう歴史漫画だなあこれ。

 

『来世は他人がいい』

ヤクザものと学生モノのバランスの良い回。というか黄金比率くらいの。

ヤクザ高校生と親と園芸部の鉢植え。

不穏な会話と高校の廊下。いいですねえ、

 

 

ヒストリエ

最近ヒストリエがたくさん見られて嬉しい。

またネットミームに使われそうな、酷薄で鮮やかなシーンが出てきた。なんで岩明先生はこういう、人の心を静かに逆撫でするようなシーンが描けるのかしら。

 

『ケモ夫人』

がなぜか載っている!

しかし私はケモ夫人を知らない!

何が起こったんだ!?これはなんだ!?

 

波よ聞いてくれ

ラジオの話なのに、沙村節のおかげでちょいちょい監禁されてしまう瑞穂さん。とは言え腕がちぎれたりはしない程度の沙村漫画、でもウィットに富んだ会話は楽しめる漫画、それが波よ聞いてくれ

 

『メダリスト』

今号は見応えあるよオ〜、見た方がいいよオ〜

私スポーツって苦手なんだけどさ、メダリスト見てると、こういうことなのかなあって思うわねえ

 

『フラジャイル』

いい話だ!

というか↑メダリストやヴィンランド・サガなど、今回キメの話が多い気がする。いい号だ

 

『アンダー3』

エロ&バイオレンス!

たぶん字面から想像するアレじゃないけど!!でも間違いなくそうなんだ!信じて!

 

『Q恋ってなんですか』

完結。そっかー。もうちょっと見てたかったけども

SFとして苦味もある良い終わりでした。

 

『イヴァン』

四季賞準入選作品の掲載。

暴力表象の素晴らしさ。

 

正直、、時代設定や概念が甘くて引っかかるところは多々ある、

文字文化がまだなさそうなのに「三文小説」と愚痴ってみたり、村の構造が資本ベースなのか分業ベースなのかがあやふやで、主人公への都合の良さを感じてはしまう。

 

ただ、その粗さを補うほどにケバだった暴力の荒ぶりが素敵だなと。

 

 

 

 

フィクションにできること。『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』は年間2万人の自死者遺族の物語

夫が自死をした。

 

 

いわゆる自死遺族をテーマにした漫画のご紹介です。

 

 

優しく真面目な国家公務員であった夫と、その妻。

 

 

子どもはいないけれど夫婦仲の良かった二人に、突然訪れた別れ。

 

こんな悲劇を取り扱うのが、ビックコミックスピリッツの新連載『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』です。

 

 

『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』のマサコちゃんとは、実在した公務員赤木俊夫さんの妻、雅子さんがモデルです。

 

赤木俊夫さんは学校法人森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で自殺に追いやられたとされる国家公務員であり、訴訟が認諾(民事訴訟で被告側が原告の請求を正当と認め、裁判を終わらせること)されたものの、雅子さんは現在、抗議文を提出するとしています。

 

しかし『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』の主眼は政治テーマではありません。

 

政治という大きなムーブメントに隠されてしまった個人の感情。

年間2万人にも及ぶ自死者と、その数だけ増える自死遺族。その悲しみと、どうして死んでしまったのか?という嘆き。

 

 

これらを通し、

 

自死遺族への想像力を養うこと、自死遺族の生活に想いを馳せること。

 

これは『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』の大いなる意義であり、フィクションが持つ力だと思います。

 

以下の項目でご紹介します。

 

  • 詳細情報
  • あらすじ
  • 感想

 

漫画詳細情報

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がんばりょんかぁ マサコちゃん 小学館より引用

 

  • タイトル
  • 『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』
  • 作者
  • 原作・宮﨑克 / 作画・魚戸おさむ
  • 連載媒体
  • 週刊ビックコミックスピリッツ
  • 連載開始
  • 2022年01月24日

 

週刊ビックコミックスピリッツは小学館の青年誌です。

終末病棟のドラマ『お別れホスピタル』、『闇金ウシジマくん』の真鍋先生が描く弁護士ドラマ『九条の大罪』など社会派の漫画もあれば、アニメ化&映画化の決定した青春劇『君は放課後インソムニア』、TV Bros.東京ニュース通信社)のマンガ賞を受賞したまったり日常ドラマ『ひらやすみ』など、数々の名作を揃えています。

 

また原作の宮﨑克氏は漫画『ブラック・ジャック創作秘話』で故手塚治虫の数々の逸話を掘り起こした漫画原作者

作画の魚戸おさむ氏は『家栽の人』で心優しき家庭裁判所裁判官を描き、硬いモチーフをあたたかな人情ドラマとして構成し、ドラマ化するなど評価も高いです。

 

本連載は2021年12月前半には「スピリッツ新連載6連弾」として告知されていました。

 

作者のアサインなどを考えると、2021年前半には構想が固まっていたのかな?と推測します。

 

あらすじ

実直な公務員だった夫が、なぜ自ら命を絶たねばならなかったのか?

 

平凡な夫婦の幸せは、なぜ壊されなければならなかったのか?
国有地が不当な価格で売却された事件の渦中で、関係者の名を隠蔽するために公文書の改ざんを命じられた近畿財務局職員・赤木トシオ。その妻、マサコが「夫の死の真実を知る」ために国と闘うことを決意するまで、そして現在の迷い、怒り、葛藤とは――!?
愛する人の喪失に向き合う、すべての人に贈るヒューマンドラマ。

ビックコミックスピリッツWebページ 小学館より引用 

 

 

感想

「家族が自死する」ということ。

 

それがどれだけの衝撃を受けることなのか。

普通に暮らしていればそれはあまりに遠い感覚。

 

しかし警察庁の発表によれば、日本の自死は年間2万件にも及んでいます。

例えば横浜アリーナの最大収容人数は1万7000人だと言います。

年間、横浜アリーナからはみ出すくらいの人が自ら死を選んでいるのが、現在の日本です。

 

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令和3年の月別自殺者数について(12月末の速報値) 警視庁より引用

 

 

 

家族の自死は決して対岸の火事ではありません。

たとえ自分がその立場にならなくとも、その悲しみをコンテンツを通して想像することはとても大切なこと。

ひょっとしたら隣にいるかもしれない、自死者家族への思いやりや理解につながるかもしれません。

 

ただし、漫画やドラマなどでセンシティブな題材を扱う時、取材対象への配慮やリスペクトは不可欠です。

週刊ビックコミックスピリッツwebページにはこのような但し書きがついています。

取材対象へのリスペクトのある、エンターテインメントとして正しい姿勢だと思います。

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週刊ビックコミックスピリッツWeb 小学館より引用

 

取材遺族への配慮をしたうえで、『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』はとてもあたたかく、胸を締め付けるような痛みのある漫画になっています。

 

高卒で、夜間学校に通っていた夫。

真面目で「私の雇用主は日本国民です」と言って笑った夫。

思い出と言えば、二人で夕暮れを見たのがきれいだった、と笑う妻。

 

遺書には、「苦労ばかりかけてゴメンネ」と書いてあった。

 

 

 

 

 

自死遺族はどのような感情をもち、どのような暮らしをするのか。その1ケースとしての漫画です。

 

全ては1ケースの、しかも事実を元にしたフィクションにしかすぎません。

しかし

  • 勤務先でどれほどつらいことがあると自死にまで至ってしまうのか?
  • その後遺族にどのようなことが起こるのか?
  • 自死家族の死の真相を教えてほしいと願う時、どのようなことをしているのか?

 

このようなことへの想像力を養うこと、これはフィクションにできることだし、むしろフィクションにしかできないことだと思います。

 

あなただって、いつ自死遺族になるかもしれない。

会社のあの人だって、自死遺族かもしれない。

 

そんな社会を生きているのが私たちです。

 

警察庁のHPを見れば自死の数字はわかります。しかし当事者感情を想像することはとても難しいです。

 

魚戸先生のあたたかな漫画を通し、優しい笑いと張り裂けるような胸の痛みを感じることは、自死遺族への理解の助けになるはずです。

 

bigcomicbros.net

面白さを追求したらマッドマックスみたいにフェミニズムが「呼ぶ」ことがあるんだな。読み切り漫画『峯落』レビュー

 

 


私は感動しておりますッ・・・・!

 

なにって、『峯落』の持ったメッセージ性にですよッ!!!

 

(↓2023/7現在、『峯落』のWeb無料公開は終了しています。単行本『ようきなやつら』に収録されていますのでご興味あればどうぞ)

 

comic-action.com

 

『峯落』は青年を対象にしていると思われる漫画。


しかし私は女性の障害を討ち崩すメッセージを受け取りました。

 

作者の岡田索雲先生は、この視点で論じられるのは心外かもしれません。

 

なぜなら『峯落』はエンターテインメントとしてもカタルシスのあるばりばりの青年漫画だからです。そう、おもしろいんだよ!

 

本記事では『峯落』のメッセージ性、エンターテインメント性についてご紹介したいと思います。

 

以下の項目でお伝えしたいと思います。

 

  1. 『峯落』のデータとあらすじ
  2. 『峯落』の女性ジェンダー視点のメッセージ性
  3. 『峯落』のエンターテインメントとしての面白さ

 

この記事では『峯落』の核心に迫るため、オリジナルで読む感想が薄れてしまうかもしれません。

ただし、性暴力、セカンドレイプ表現も含みます(この記事もそうです)。心配のある方はご注意ください。無理は禁物です。

※そのため、本記事も後半以降は有料記事とさせていただきます。

 

『峯落』のデータとあらすじ

『峯落』は双葉社の運営するweb漫画媒体「webアクション」に掲載された読み切りです。

  • 媒体 webアクション

comic-action.com

 

  • 作者 岡田索雲
  • 掲載日 2022年01月14日
  • 作者の代表作 『メイコの遊び場』『マザリアン』など。

 

岡田先生の主な作風はショッキングでグロテスク。寓話のような残酷さを描くのが得意な作家さんです。

特に『メイコの遊び場』は「超常的な力を持った少女が、薄ら寒い心象風景に引きずり込んだ人間の精神を壊す」という物語。

こどもらしく「このまえ友達と広場で遊んだ遊び」で人間の心を壊していく様は、読み手の体調が悪いとダメージを受けるほどの衝撃です。

 

↓kindleUnlimitedで読めるけど、グロの受け入れOKなヒト&時だけね?

 

 

【峯落のあらすじ】※セカンドレイプ表現がありますのでご注意ください

 

『峯落』の主人公マサリは山姥、つまり女性です。(↑のリンクの背中が写っている人物こそ、主人公マサリです)

 

彼女は孤立した山の村落に生まれ、その力を認められ次期頭領候補の三人のうちひとりに選ばれます。

 

しかし彼女は公然の場で、過去に頭領にレイプされた事実を告発します。

 

そして頭領に公衆の面前で自らの口から認めることを要求をします。

 

レイプをわざわざ「いたずら」と言い直して被害を矮小化する村の男性、怒り狂う頭領、捕縛されるマサリ。

 

マサリをかばってくれた村の少年が暴力を振るわれたことを見て、マサリは決意します。

 

山を動かす(正規ルートで頭領になりルールを変える)のはやめだ。崩す」と・・・・

 

 

 

『峯落』の女性ジェンダー視点のメッセージ性

 

 

あらすじに書いたとおり、マサリは傷を負った女性です。

 

そんなマサリに突き付けられる

性暴力の認知のゆがみ、セカンドレイプ、ガラスの天井・・・

女性への残酷な性暴力や社会の障害がこれでもかと盛り込まれており、またそれらすべての解像度が高く、筆者自身が女性なのですが、その立場として本当に驚嘆しました。

 

例えば

「レイプをわざわざいたずらと言い換える」

「お前には性的魅力がないからレイプなんて嘘だ、と笑う」

「リベラルっぽい男から『こんなことをしても何にもならない』と諭される」など、

こんなに的確な女性被害の表現、度肝抜かれるしかなかろうよ・・・!!


またマサリへの被害もそうですが、あいまに挟まる

  • 村の女たちの会話
  • 頭領の奥さんの態度

など、男性に差別され虐げられ、希望を見いだせない女性たちの様子が浮かび上がってきます。

 

女性がただ存在すること、それをあきらめるような空気がそこには描かれています。

それをやぶろうとする人こそマサリであり、『峯落』のメインテーマです。

 

強いメッセージ性のある漫画だと思います。

 

では『峯落』がメッセージ性だけの漫画なのか?ということを解説します。結論から言うとそんなことはないんだぜ!

 

『峯落』のエンターテインメントとしての面白さ

 

『峯落』はハードボイルドヒーローバトルアクションだと思います。

 

感情を表に出さない強靭な女、マサリ。

彼女が自分、そして村の弱い者のために、権威側をぶちのめします。暴力で。

 

端的に申し上げて『マッドマックス』『北斗の拳』の系譜と思っていただいて間違いありません!

 

ただし『峯落』では「弱者」と「ヒーロー」の定義がとても現代的です。

現代的だからこそ受ける悲劇の残酷さが真に迫るし、敵をうちのめすカタルシスも強いという寸法です。

 

まず、マサリが守る「弱者」は女性だけではありません。権力側に行けなかった者すべて、つまり優しい男性なども含みます。

 

次の頭領を決める集会、つまり投票とでもいうべき集会の前列は、ムキムキの男しかいません。

体つきが小さい男性は、女性と共に厨房で働いている描写があります。

 

つまり『峯落』の村落で権力への発言権があるのは、マッチョな・・・支配階級の男しかいないのです。

 

捕縛されたマサリを助けてくれたのは、ウサギを愛でる優しい少年でした。

その少年が暴行を振るわれたことにより、マサリは弱い者のために「山を崩す」・・・暴力によって構造を破壊する決意をするのです。

 

そして「ヒーロー」マサリは、レイプされた過去を認めてもらうことを要求しながら、セカンドレイプにひるむことなく他の女性たちの分も矢面に立つ女性です。

 

他者を守ることと、自分の名誉を回復すること、マサリの目的は両方を叶えることであり、「自分は死んでもいいから」というような破滅型のヒロイズムではありません。

 

「自分も守る」ヒーローは、ハードボイルドなヒーロー像として斬新だと思いますが、とても現代的だと感じます。

 

このように弱者観、ヒーロー観は現代的でありながら、物語は王道の運びでヒーロー物語を十分楽しむことができます。

 

 

 

弱きものを助けるため、傷を持った孤独なマッチョが立ち上がり、権力マッチョどもを暴力で容赦なく追い詰める。

 

最初は威勢の良かった悪党が、ヒーローに追い詰められてものすごく情けなくなる。その爽快感と・・・・一抹のわびしさ

 

 

マサリは女性の性と大いなる痛みを持つハードボイルドヒーローなのです。


そんなマサリがアアアアアア~~~バトル無双!

  • ページ数の限られる読み切り内で、見開きの無双系なぎ払いバトル!
  • 一部熱狂的なファンのいる(私とか)「殺気を持ったキャラの目の光が残像を残す」アクションエフェクト!!
  • 「こんなことをして何になる」という偽善ヤロウにこそ頭突き連打で執拗にぶちのめす!

 

どうですー?面白そうじゃないですー?

 

 

私は女性でもありますし、また趣味で犯罪心理学をかじっております(犯罪ものの漫画とか好きなんで)。

 

そのため『峯落』の女性への性暴力にまつわる表現は実に生々しく、リアリティに富んだものであると感じます。

 

そもそも、女性を虐げる権威ヤロウどもが(権威外の男性を含む)弱い属性に優しいわけないんだよ。それをぶちのめす物語は一般庶民ならたいてい面白く感じると思うぜッ!

 

男性の方も、女性の方もぜひにお勧め。

こんな漫画が出てきて私ァ嬉しいよッ!!!!

 

『たたセン~からめる先生の奇妙な課外授業~』~勃起ワングランプリ!妥協なき顔芸に笑うエロギャグ新連載

こんばんは、オモシロ漫画新連載を常に探している中山今です。

 

本日はエロいのにギャグもすごい!新連載をご紹介します。

 

いやちゃんとエロいんですよ、でもそれ以上に笑いがこみあげてくるんです・・・顔芸に。

 

『たたセン~からめる先生の奇妙な課外授業~』~ED対策は顔芸?元風俗嬢を含む教師三人が、大真面目にEDに挑むと面白リアクション合戦になった~

 

『たたセン~からめる先生の奇妙な課外授業~』広瀬べろせ イブニング 2022年1号 講談社より引用

 

タイトル たたセン~からめる先生の奇妙な課外授業~
作者 広瀬べろせ
連載開始 2021年12月14日
掲載媒体 イブニング
連載周期 月刊連載

 

【媒体記載あらすじ】

学校イチの美人教師・鵜川遥香。大好きなユウ君との交際は順調だけど、一つだけ大きな“夜の問題”が……。

そんな悩めるカップルの前に偶然現れたからめる先生。

彼女との出会いが二人の運命を大きく動かしていく!! この物語は性に真剣に悩む先生達の激闘の記録である……!!

イブニング公式WEBページより引用

https://evening.kodansha.co.jp/c/tatasen.html

 

【一言レビュー】

 

エロ漫画です。ただし顔芸ギャグの切れ味が鋭すぎるッ。

 

元風俗嬢の教師からめるちゃんと、美人教師の遥香さんと、遥香さんの彼氏の教師ユウくん。なおユウくんはED。

 

ED解消をかけ、夜の教室で教師三人が「体当たり」の授業!どうすれば勃つんだ!こうか!こうなのかこの野郎!!

 

・・・と、設定だけ聞くとアホな漫画ですが、なにせ顔芸に躊躇がない。

 

からめる先生はいい感じに出っ歯でニコニコ可愛いのですが、遥香先生の渾身の体操着コスプレの破壊力に変顔でリアクション!

 

遥香先生も美人ですが、ユウくんに「体当たり」が効かないとじゃばじゃば鼻水を出して泣く!

 

アイドルが「変顔しまーす♪」と言って、芸人レベル以上のやつを出してきた感じと言いましょうか。

 

あまりのインパクトに「くだらねえ〜・・・」と言いながら笑ってしまった所存です。

 

その上で、実用的シーン(まろやかな言い方)では美人教師の遥香さんがキッチリ魅せてくれるので荒ぶる男子の方もニッコリ。

 

お笑い好きで、かつ特に実用を求める方(まろやかな言い方)にご満足いただける作品ではないかと思いますです、ハイ。

 

 

 

 

もし良ければ読んでみて!

 

いえ、無理にエロが苦手な方に勧めようとは思いません。

 

とは言え畳みかける顔芸とリアクションはついフフっと笑ってしまう迫力に満ちています。

 

 

なお、ライターの一押しキャラはからめるちゃんです。

 

からめるちゃん、風俗やって学費稼いで教師になった頑張り屋さんで、ツッコミ(笑いの意味でのよ?)もお上手なんだ。

 

リアルっぽく考えると胸が痛いけど、創作ファンタジーだから!からめるちゃんは頑張れる!いけいけがんばれからめるちゃん!

 

 

 

『先生しっかりしてください』アフタヌーン四季賞(メモ書き)

面白かった漫画メモ書き。

 

『先生しっかりしてください』

アフタヌーン四季賞

甘島伝記

 

ベーシックなお話しなんだけど、生々しさがあって良かった。絵もすごくうまいー!

 

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『楽園』(読み切り・コミックビーム2021年12月号)武田登竜門

面白かった読み切りのメモ書きです。

 

『楽園』

作者

武田登竜門

掲載

武田登竜門『楽園』コミックビーム2021年12月号

 

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(武田登竜門『楽園』コミックビーム2021年12月号KADOKAWA2021年より引用)

 

 

・19世紀ごろのイギリスSFのよう

・舞台がヨーロッパ開拓前の南アメリカのイメージ

・「未開の地」がSFの舞台として成立していた頃の雰囲気

 

 

皮肉なショートショートとしてすごく良きでした。