このエントリーに書いた感想は以下の3件。
- 『おんなのこ』
- 『東京BABYLON』愛蔵版2巻
- 『ハレム vol.42』
※Webマンガリンクはエントリー公開後時間が経つと閲覧ができない可能性があります。ご了承くださいませ
『おんなのこ』
女の子のフリしてあえぎ声を録音したら学校中に広まった
— 山口つばさ▶︎ブルーピリオド展開催中 (@28_3) 2022年8月26日
(1/12)
※性的・暴力的表現があります ご注意ください#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/BBMBac38iW
作者本人によるTwitter投稿。良い作品だったので紹介(なのでブログ公開後時間が経って見られなかったらゴメンナサイ・・・)
「山口つばさ短編集 ヌードモデル」に収録されている「おんなのこ」という作品です。
性的な話題で暴力的に盛り上がる男子、教室の片隅でそれを聞く大きな胸の女子。あるとき、女子へ暴力的な見方をしていた一人のおとこのこが、おんなのこの喘ぎ声をまねてみたら・・・。
「※性的・暴力的表現があります ご注意ください」とあるように、陰湿な暴力表現があるし、またそうでないシーンも幼い性への偏見が見ててキツいです。
それでもこの作品を薦めるの、やっぱりいい作品だと思うからデス。
自分の価値観が不安になるような、他者の価値観をのぞいているような、そんな気持ちになることってたまには必要だよねって思ってるので。心の準備ができたらぜひどうぞ。
『東京BABYLON』愛蔵版2巻
陰陽師の末裔であるところの皇昴流、双子の姉の北都、そして優しい獣医師の仮面をかぶった暗殺者、桜塚星史郎。三人は1990年代の魔都、東京の闇の真実を解き明かす・・・。
社会的な問題をエンタメとして演出する本作。初出は1992年。20年前の東京の空気をどうぞ!
わざわざ2巻の感想を書くのはやはり「新興宗教」テーマのお話が載ってるので。今こういう時代だから改めて読んでみようと。
ただ、1990年代は今ホットなカルトは(表向き)下火になっていた時代。本作の信仰宗教は塾のようなスタイルを取ったまろやかな新興宗教。カネや性搾取よりも教祖のエゴが強いタイプの新興宗教でした。
エゴイスティックではあるけれど善意で興した宗教っぽかったのに、「その後の政治力」を懸念した偉い人が暗殺者・星史郎さんに依頼し、教祖は滅されてしまいます。まあ妄信的な人数の多い集団はいろいろまずいよね・・・。
ほか、三世代同居の一番悲しいパターンを描く「OLD」、病気のこどものドナー待ちというしんどい「REBIRTH」など胃の腑がグッと重くなるテーマが描かれています。
CLAMPは本当にうまい・・・。
『ハレム vol.42』
成人向け漫画(お察しの意味で)。
男性向けのような、女性向けのような。どちらのニーズも満たしてるってことなのかなあ(エロ漫画を好んで読まないので遠い視点からの感想)。
なお、試し読みということで『懲役一善~社会のゴミですけど感謝してくれますか?』も掲載。デスゲームもの。
時代だなあと思うのが、グラビアを含むためか「※撮影当時すべてのモデルが18歳以上であったことを確認しています。」の文字。成人が18歳になったんだな・・・という実感をエロ雑誌で感じる夏の終わり。