私が今、正にこの漫画の舞台の葛飾区に暮らしてましてね。
こどもの保育園なんか、もう多様なんですよ。下駄箱の名前欄からはみ出してるカタカナの名前の子(アフリカ系だろうか)とか、中華系、韓国系、いろいろ。
『東東京区区』も、多様なルーツの3人の子たちが葛飾区で出会って街を見て歩きます。
私は保育園と家の往復の暮らしをしてるので、なんなら街の深いところを見ているのはこの子達の方だと思います。
街って、歴史と、建物などのハコものと、ヒトだと思うんです。この三つが揃ってりゃ街だと。
人は入れ替わるし、ハコものだって変わっていきます。でも、それらが新陳代謝するようにじわじわと代替わりしていく時、それは歴史となって流れに加わるのだろうと。
今、現在の葛飾の街そのものに密着した、リアルの漫画だと思います。
そしてこの漫画、3人のルーツ違い、年齢もやや離れたこどもたちが仲良くしてるのに目を細めてしまいます。
あー、うちの子達もこんなふうに仲良しの子ができたらいいな、そう思っちゃいます。
それにしても知らなかったあ、葛飾区の立石には「立石様」ってのがいたんだねエ・・・!区役所があるのでたまに行くんだけどね、牧歌的ないいとこだけどお酒の店も色々あるらしいぞ。あと、豆知識としてタカラトミーの本社があったりします。駅から区役所の間にあるのでした(現地民の語り)。
よその町を仲良しで歩く楽しさを味わえる漫画です。葛飾区のこともちょっと好きになると思うよ。