漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

『チェンソーマン』(1部)読む映画秘宝としてのチェンソーマン

著者:藤本タツキ
出版社:集英社

 

親の借金を抱えた少年、デンジは友だちのポチたと【契約】を交わし、この世界の恐るべき存在「悪魔」、チェーンソー頭のチェンソーマンに変身できるようになる。


その力を見出したのが公安の美女マキマ。貧しいデンジはジャムトーストの朝食に惹かれ、悪魔を狩るデビルハンターとしてチェンソーマンの力を振るう。

 

日本語ながら、海外・・・明確に「ヒットした渋いハリウッド映画」(皮肉をこめた言い方)の世界観をガンガン出す本作。


貧しさも欲望もハイセンス。「映画のような」とすぐ言われる作家性だけども、

 

藤本タツキの本懐はあくまで漫画。


衝撃のエログロやバイオレンス、センスの良い自虐、ケレン味あふれる余韻を残す物語、アメイジングな発想の心象風景やクリーチャー、そして「女黙ってろ」の文系マッチョ!

 

これは漫画の映画秘宝。。。

 

本来私のようなマダムは客じゃないが、ごめん大好きです。

 

表現として日本の(流行りの)漫画を塗り替えてしまったすごい漫画。リテラシーは期待しないで。