その日読んだ漫画の雑感をまとめておくエントリです。
リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。
本日は6件の漫画の感想です。
セレベスト織田信長 – 贅沢黙示録 - 第1話
セレベスト織田信長、最近の私のいちばんのギャグ漫画でさ。。
最強のセレブを決めるため、夜な夜なセレブ同士でおもてなし。
しかしどんなおもてなしも織田信長にはかなわねえ・・・!
予想を斜め鋭角360度上を行くゴージャスおもてなしギャグマンガ。
中年のムダ毛が汚いんだよコレが。。汚い。。
でもリテラシーは高めで(今、作者の方は他誌で育児モノ描いてる)、
面白いナア。。汚いなア。。面白いナア
頭のいいところがひとつもない・・・いいナア
月刊少年シリウス2023年9月号
『転生したらスライムだった件 番外編 とある休暇の過ごし方』
原作、伏瀬
作画、高田裕三
そ、、そうかあああ
高田裕三が転スラのコミカライズやる時代になったかよ・・・・!!!!
(高田裕三は(いろんな意味で)カルト漫画、『3×3 EYES』の作者です)
内容を読んでみたんだけど、3×3 EYESと転スラのネタが説明なしでガンガン出てきて転スラ部分の文脈が全く読めず(私は転スラを読んだことがないのだ)
転スラと3×3 EYES双方に通じてないと読めない、という難しい作品だったよ!ハイコンテクスト〜ッ
『バーサス』
ONE原作の新作。
「ファンタジー・SF・現代物・その他思いつくバトル漫画の味方勢・敵勢を全部混ぜたらどうなるか」という壮大な実験的作品。バベルの塔を崩壊させずに闘技場とするッ
えー、今回は結局、
「どんなに文化が異なっても暴力が一番強いんじゃい」
という身も蓋もない話をしていますが、来週になんか匂わせてきてるので楽しみに待ちましょう。勝て、文明。
『ライドンキング』
オタクの悪ノリセンスから生まれた、某センシティブ国の大統領をモチーフにした主人公で、一時期ものすごく肩身狭そうにしていた本作。
でもある時から髪の毛を伸ばしたり顔に傷をつけたりして「あの人ではありません」というアピールと、ファンタジー世界内でことごとく植民地主義や差別、権力、暴力に反対。ある意味ですごくリテラシーの高い漫画になりました。。なんだこれ
あと、「ファンタジー世界のすべての生き物に乗る(ライドオン)」という目的があって、ファンタジー世界生物の思考実験みたくなってる。
うん、悪ノリは怒られて然るべきなんだけど、なんかそもそもおかしいんだよこの漫画。妙に真面目で。
海外に出していいか、と言われればダメなんだけど、誠意も伝わってくるので「戦争反対」を叫びながら読みたいマンガですな。
ほかにも『ベアゲルダー』『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』『大雪原のカイナ』など、一風変わって面白い漫画がいろいろあること、そして今号には私の激推し漫画『戦車椅子』が出張しててものすごく嬉しい!いいぞシリウス!
「[第137話]チェンソーマン 第二部」
そうなるだろうな、と思ったらそうなる安心の進行。
それにしてもデンジ、バカの設定だけどこんなにキチンと考えててこの子そんなにバカじゃないじゃん(母から目線)。
[第一話]ワイルドストロベリー
ちょっとズレた感想で申し訳ないのだけど・・・
「Web週刊でカラーで書き込み多めなの、背景きっとAI処理なんだろうな」
みたいなスレ方をしてしまってごめんなんだけど、漫画ってジャンル、今ってそうじゃないですか。
昔ほど単純に「背景が多くてキレイ」って喜べない。もし人力でも、やっぱりそこへの意識はつきまとってくるので・・・
漫画が出してくる情報が「意図のない」ものに侵食されているのは揺るぎない事実だと思って、
そこを今までと同じ感覚で許容するのはちょっと違うっていうか。
なんでこういうこというのかって言うと、1話目のおっさんのマスク、マスクこれ、ものすごくコンテクスト(背景)が見えるわけで。だってマスクのこの形でさあ!鼻出ててさあ!!目くばせしてくるなあ!っていう。
この目くばせが、AI使ってるのかな・・・と思うと、ちょっと違う色を帯びてくるなって。それはこの漫画を貶めるものじゃなく、むしろ目を凝らすべきもの。