漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

ここんとこ読んだ漫画感想2023/12/8~12/14(13件)

その日読んだ漫画の雑感をまとめておくエントリです。

 

リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。

 

本日は13件の漫画の感想です。

 

 

別冊少年マガジン2024年1月号

アルスラーン戦記』第百二十四章 パルス王家の真実

 

田中芳樹×荒川弘。麻のように乱れる架空の大陸を舞台に、心優しき王太子アルスラーンを中心に群雄割拠の英雄群像劇を描く。

 

アルスラーン戦記、1話1話タイトルコールまで長いんですよ。たっぷり数ページ見せてから途中の話が落ち着いたところでタイトルコール入れる。なんか余裕があるし、余韻もあるし。

 

今回は古代王朝のヤダみの強い王家継承の話。血統とか伝統とかイヤダネ〜

 

「怖いおじさんの心の闇描写」、黒シルエットに異形の目が浮かび上がる表現が非常に映える。王冠の宝玉や細工は精緻に描かれても、それを被る人間はただのシルエット。目だけが異様に光って。

王冠ってのは被ってる人が主体なんですかね、それとも王冠が主体なんですかね。。。権力に狂わされる様子を表すのに王冠が輝いているのは、なんとも皮肉に思えます。

 

目の異形、に藤田和日郎みを読み取ってしまうのは私(20年来の藤田ファン)ならではなのかしら。でも荒川先生、これ「白面の者」の目ですよね!?違う?違うかな?そうだといいな!?

 

週刊TIMES2023年12月22日号
『解体屋ゲン』1024話 職人酒場のカラク

 

 

朝倉ゲンは小規模有限会社の解体屋の社長。しかしその正体は海外で「ビルの爆破解体」のノウハウを学び、現在日本の第一人者。ゼネコン大企業やその研究所、建築伝統技術集団も巻き込んで建設業の未来を語るアツいブルーカラー物語。

 

今回の解体屋ゲン、「職人酒場」というコミニュティの話で。ん?と思って作者ツイートをチェックしたところ、これは現実にそう活動している団体があるんだね。建設業の人たちをつなぐ全国規模のネットワークだそうです。

 

解体屋ゲン、「行動する漫画」で、建設業の現場の取材はもちろん、最新技術の紹介や建築系YouTuberの紹介、今回のような業界コミニュティの紹介、女性や外国人労働者の扱いへの提案など、「建築ジャーナリズム」のような役割を果たしてる。

 

もちろんそれを全て肯定するか、と言われれば、真贋は読者の方で見極めなきゃいけないと思う。私も全面的にいいね、とは思っていない。

 

それでもこういう漫画があることは業界のPRにつながると思うし、良い試みだと思います。

 

私は親がトラック運転手でアルコール依存症だったので、アルコール依存症の労働者メインキャラクターが自助会に行くエピソードのあるこの漫画を支持してるです。

 


『女甲冑騎士さんとぼく』第23話

comic-ogyaaa.com

しがないインターネットオタクのぼくと同居生活を始めたのは「女甲冑騎士さん」。世界でその役割を終え日本、特に千駄ヶ谷のあたりに移り住む甲冑騎士が急増中、、、え?甲冑騎士って何かって?いや?甲冑着た人?よく分からんが?


唸るアオリ芸(漫画の欄外の編集者とかが書く合いの手テキスト)と説明不可能なシュールな世界。矮小☆ツイッタラーギャグ漫画。

 

あんまり説明もできなくて申し訳ないんですけど(そういう漫画なんで。。)とにかく今回は「年末休暇に入ったインターネットオタク」の話。「休みのたびに積んだ参考書」の内容が私の本棚見た!?見たでしょ!?やめてそういうの開示請求するわよ!?みたいな感じにハートに突き刺さりました。うるさいうるさいッ買わぬ善より買う偽善だッ(善?)

 

それにしてもアオリ芸はますます上り調子で、作者の方なんだろうか、ニコ動の弾幕の系譜ではあるがよりまったりとオーディエンスの無責任な感情を垂れ流してくれて、
作品→読んでる人の無責任なつぶやき(アオリ)→それを読む私、という、レイヤーを一枚多く設けた漫画体験ができます。でもそのSQLの参考書は私の本棚のやつでしょッ

 


『極主夫道』第123話

kuragebunch.com

 

顔が怖い、家事が上手い、発言が不穏、で5年。「ヤクザが主夫」、出オチ的ギャグ今週も更新。

 

今回は赤ちゃんのお世話をするタツ


極主夫道、時が止まったかのような回と意味もなくスピーディーな回があって、今回は妙に早い回。オーイ、話してる間に赤ちゃんあっち行っちゃったヨ〜!!

 

それにしても赤ちゃんのお世話の必須品「粉ミルク」、最近は液体ミルクの方が主流なんじゃないかなあと思って感慨深いです。ウチの子が赤ちゃんの頃はまだ液体はなくてねえ。。ただそれだと極主夫道の鉄板ギャグ「白い粉を見たらぺろっと舐める」ができないので趣がないですね。液体ミルクは高いそうですから節約の粉ミルクなんでしょうウンウン。

 

ヤクザっぽい言い回しで赤ちゃんの粗相を表現しますが、赤子のお世話の時はなんせ寝られなくてやけっぱちなので、インターネットスラングはよく使います。頭がバカになってもエモで分かるインターネットスラングは強い。

 

個人的な思い出話ばかりしているのは内容はいつもの極主夫道だからです。何も足さない、何も引かない、何も得るものがない。クスッと笑ってそれで終わり、爽やかギャグ漫画極主夫道。

 



『全員記憶喪失オフィス』

全員記憶喪失オフィス:ニュース:中日BIZナビ

 

媒体は「中日BIZ」。営業活動に必ず役立つ東海地方のニュースサイト。ホラ、やっぱあるでしょ、あの、オフィス全員記憶喪失になること・・・?2ページ連載、会社あるある・・・じゃなくて「会社ないない」ショートギャグ漫画。

 

私は会社員としてやわらか〜い企業にしか働きに行ったことがなく、部長が同室にいるオフィスとかはマジで漫画とかでしか見たことがなく(まじで)、会社もの漫画はそれだけで異文化で面白いです。かりあげクンとか。

 

著者は増村十七氏。リテラシーお墨付きなのでセクハラパワハラの波動を喰らうこともなく、安心の会社ワンダーランドにお邪魔できます。

 

とはいえ、たまに見せる会社らしさ(九州帰りはにわかせんぺいを配るとか)をしっかり味わう会社もの体験。自分でお土産に買わないもんなにわかせんぺい。

 


『まんがパレスチナ問題 続 「アラブの春」と「イスラム国」』

http://e-hon.ne.jp/bec/SP/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033320670&Action_id=121&Sza_id=G1


講談社現代新書

イスラエルの青年ニッシムとパレスチナの青年アリが振り返る「アラブの春」の軌跡。テキストベースに理解を助けるイラストを添えたスタイルで解説される、2010年から始まった若者たちのインターネットの戦い。

 

ため息しか出ない。。

 

本の前半は2005年のガザとハマスヒズボラオバマアフガニスタン戦争、イラク戦争
本の後半では、チュニジアから始まったアラブの春イスラム国の解説。

腐敗した政治により人が死ぬ。血塗られた報復と、クーデター政権の失敗がさらなる復讐を呼ぶ。

それに光を差したのが、チュニジアの若者たち個人が撮った動画とインターネット拡散。非暴力のデモと事実拡散は、いずれエジプト、リビア、シリアと広がっていく。

あまりに酷い中東情勢。警察国家と弾圧。宗教タブーを犯してでも焼身自殺をして世界に訴える若者。

 

中東には「表現の自由」がない。


恐怖政治で、反体制を唱えたら次の日には死体。壁に風刺画を描いて射殺。
表現の自由がありながら右派に売り払うどこかの国との差に泣ける。

アラブの春」の流れを理解するのにも最適。さらに多角的に理解するために他の書籍も当たりたい。

 


『もう生まれたくない』

comic-action.com

 

小説家・長嶋有の小説コミカライズプロジェクト、今回はコナリミサトが担当。

理不尽に奪われた時間と、会話の思い出。死が傷つけた私の心。

 

短い話なのであまり解説もしないです。死の思い出のある話なので、ナイーブな時はお勧めしませんが、

私はコナリミサトの『凪のお暇』が好きで、ドロドロした被虐児の視点が、同じく被虐児の記憶のある母、またDVをしていた元カレの弱さを男性学的に晒し続ける、、、動悸が激しくなるよーなツラい話をトレンディ〜にポップ〜にする残酷さが好きなんですけど

 

今回はコミカライズということで、ポップの仮面を一度置いて、「そこ」から歩き出せない女性のことを描いていて、コナリミサトってこんな絵〜描くんだなあ、となんか感じ入った次第。

 

今、こどもがデルタルーンやってて、このトゥートにものすごい切ないBGMが付いています。ホットカーペットに寝転がって、こどもがゲームやってて夫が本をYouTubeを見ていて、
こんなジェンガの大きなパーツを抜き取った時、あんな顔になるのかもしれないです。それは身についたものの暴力的な欠損。元からなければきっとバランスを崩すこともなかった、それを頼りに作ってしまった塔の傾ぎ。

 


「[第45話]正反対な君と僕」  

shonenjumpplus.com

ふふふふふふ(ニッコリ)

 



『がんばりょんかぁ、マサコちゃん』3巻(完結)

www.shogakukan.co.jp

 

赤木「トシオ」、享年54歳。

「成川」学園への国有地売却について上司から【公文書改竄という大罪】を指示され他職員に手を汚させることなく引き受け、「赤木ファイル」と呼ばれる資料に残し、鬱を患い自死した。

 

夫とは、
仕事帰りに鉢合わせして一緒に夕焼けを見てバスで帰る、そんな日々だった。
それで良かった。それが良かった。
もうその日は戻ってこない。

 

妻による、事実開示のための、国を相手取った裁判。夫はなぜ死んだのか知りたい。

その切なる願いを、弁護士とジャーナリストが支え、漫画家がヒアリングしてできた漫画。

 

この漫画作品はフィクションであり、実在の人物や団体とは関係ありませんが、実在する人の願い、祈りには大きく関係しています(表紙より)。

 

小学館では、6月13日発売の週刊ビッグコミックスピリッツ28号にて「長期休載」が宣言された漫画である。完結巻まで出されたことをまず寿ぎたい。

 

ISBNコード:978-4-09-862517-8

 

このナンバリングはもう消えない。サブカルの文脈で消すことはもうできない。

 

また、これは意図しない効果だと思うんだけど・・・

写実性を持たせたが故に、コロナの時節柄「登場人物全員がマスク」という絵面になった。

「口を封じられる」マサコちゃんを暗喩しているような、
「何も喋らない」と逃げる政治家を表すような。

この作品の重要人物もマスク姿で登場して

「あのマスクの下はどうなっているんだろう」

そう、白白した気持ちがよぎる。目は笑っているけど、口はどうなっているのかな。

 

『JKハルは異世界で娼婦になった』

※セックスシーン、暴力的なシーンを含みます

kuragebunch.com

 

転生した。女子高生だった。
剣と魔法の世界で、できることといえば体を売ることくらいだった。
夢のようなファンタジーの世界。そこは別に「チートもなにもありゃしない、単なる現実の反転」。
痛々しい異世界転生マンガ。

 

私は異世界転生は『ライドンキング』と『逢いたくて、島耕作』しか読んでないんだけど(癖が強い)

 

このマンガは異世界に転生してなお、男女差別に抑圧される女性を描いている。

セックスシーンに浮き出るのは憎しみと嘲り。セックスワーカーの危険性。

 

暴力的な作品なので万人におすすめはしないけど、「現実を別な世界に移して再構成することで、現実の残酷さを再確認する」というコンテンツとして私はスゴイ、と思います。

 

男性にも女性にも大人気の「現実逃避コンテンツ」異世界転生だけど、そこで全然逃げられない、、、というストーリーライン、ジャンルそのものへの批評性が強いスね。

 

5話、6話のあたりは「人権のない社会だとそうなるに決まってるぜハル。。」と思いつつ、この社会の皮一枚めくった下に蠢く暴力は、ひょっとしたらこんなもんかもしれないな、と思いつつ。

 

コミックビーム2024年1月号
『隙間』

 

台湾から沖縄の大学に留学に来た楊(ヤン)。
台湾にいるJに心を寄せる。
Jは台湾の選挙運動をしており、投票の叶わぬ楊の心は乱れる。

 

作者は高妍(ガオイェン)。

今回第6話は、アジアで初めて同性婚が認められるようになった台湾のその軌跡、

そして楊の幼い同性への恋心の思い出。

 

まさに今、台湾で保守が同性婚反対を叫んでいる。それを対話で説明しようというJ。

台湾は常に中国の脅威にさらされている。このような作品は日本の方が発表しやすいのかもしれない。

 

台湾がいかにして同性婚を成立させたかのストーリー。この内容については調べてから真贋を判断しなければいけないけれど、それでも、アジアのこんなに近くに、同性婚を勝ち取った国があるのに衝撃を受ける。

 

高妍のイデオロギーの願いと美しく静謐な絵のコントラスト。出版社はKADOKAWA

↓は台湾で同性婚をして暮らすカップルのインタビュー。なんでこんな普通のことができないかなあ。。

newsdig.tbs.co.jp

 

「[第95話]株式会社マジルミエ」

shonenjumpplus.com

 

ベンチャー×魔法少女
街に仇なす「怪異」と呼ばれる存在。それを屠る「魔法少女」は公式な職業として認定され、魔法を構築するバックオフィスと連携して空を駆ける。
桜木カナは柔軟性のない就活生だったが、真摯にマニュアルに学ぶことをベンチャー企業マジルミエが評価。マジルミエに就職するが、規制緩和により社長重本は逮捕。カナは自らベンチャー社長として重本の行方を突き止め、マジルミエを再編しようと試みる。

 

最近はレジスタンスものめいてきてひじょーに喜ばしい(アニメ化決定もおめでとう)のだけど、

 

最近の重本社長の過去編すごく良いなって。

重本社長、、悪いけど全然似合ってない女装マンなんですけど、その理由が語られ・・・、
いや理由はいいんだけど、なんか、それを見守るホスト群が、最初はちょっと引いたけど、そのあとはそんーなに関わってこない感じ、すごい良くて

 

ギョッとはするんだ。マジで似合ってないし、似合わせる気力もない人なので。
でも入り口に違和感があってもそのあとはまあ別に〜、みたいに馴染んでいく、その感じ。

ただもちろん、ホストクラブという場所が故、お金を落とすこととセットではあるんだけど。でも、なんか楽だなって。

 

週刊少年マガジン2024年2.3号
『ガチアクタ』80話守護の力

 

 

スラム。
犯罪者の子孫は「族民」と呼ばれ、スラムで暮らす差別を受けている。族民、少年ルドは身体能力の高さで日銭を稼いでいたが、ある日族民ですら行くことのない「奈落」に落とされてしまう。

圧倒的ビジュアル力(りき)で魅せるバトルファンジーアクション!

 

以前、週マガ編集長インタビューで、「ジャンプみたいなファンタジーを試してみたい」と言われていた本作。

 

80話を数える今、もうこの世界表現するならMAPPAとイヌカレー持ってくる感じ(例えが古い)のグラフィカルなマンガになりました。


元から好きな絵だったんだけど、クセがありつつシャープ、見開きページの迫力、バトルシーンのフリーハンド枠線とあえての粗野な画材選びなど、私好きだな〜

 

アクション漫画だし思想や価値観はえぐみが強そうだし、ポージングに見られるケレン味なんかも癖が強そうだな、、とは思うものの、その圧倒的絵力は週マガにおいてつい目を引いてしまう。


ザ・少年マンガのバトルものなので、心が少年の方、あるいは「絵」を見たい方に。私はおばさんだけどなッ!

 

↓これは最近の無料公開。でもね〜80話の絵がすごく良かったんだ〜。

pocket.shonenmagazine.com

 

「[#11]スパイダーマン:オクトパスガール」]

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ドクター・オクトパス。スパイダーマン世界の悪役。
しかし本作のオクトパスは日本の女子中学生に憑依!?普段気弱な女の子乙葉が、オクトパスに切り替われば傲岸不遜・一気呵成に敵をやっつける!マーベル公認、オクトパスの新たなバースの日本マンガ!

 

グギギギ。。

 

憎たらしいほど少年漫画のセオリーとカタルシスをバッチリおさえている。。

コレがプロの仕事ッ。。ポップアートの世界ッ。。

 

少年マンガなんだけど女の子ばかりで少年のみが不在。ただし女子中学生と言いつつ性的なメッセージは皆無で、ほぼ小学生男子といっても通るビジュアル。上手いよねえ。。

 

教科書通りの展開、間違いのない面白さ。だけどやっぱり、乙葉がオクトパスに切り替わった時の変身ヒーロー感、、、「やったーー!!オクトパスきたーー!」を、私の心の中の少年が小躍りして喜んでいるッ。

 

少年マンガのお手本のよーな作品で、サブカル育ちとしてはこういうものを喜んではいけないよーな、しかしどー考えても嬉しいアンビバレンツな感情が・・・あ、お子さんにもおすすめです。

 

「[第8話]ダディデバディ」

shonenjumpplus.com

特撮ヒーローは体操のお兄さん!


児童体操インストラクターだった田中。こども3人を抱えてまさかのスタジオ閉業に遭うが、失意の中で出会ったのは悪意の存在【疳の虫(かんのむし)】を屠るヒーロー、「体操のお兄さん」であった。田中は幼い頃に夢見たヒーローになることを決意する。

 

私も幼児の親をやっていたので、一時期の親が体操のお兄さんお姉さんに親しみを感じることはビシビシ分かります。私はまことお兄さんの代ですね(代がある)

 

それと特撮ヒーローを混ぜ込み、さらにはクールお兄さんと熱血お兄さんでバディを組まそうとは狙ってるだろう!お母さん層を狙い撃ちしてるだろう!!まったく!!

 

しかし、「特務機関」というような風景下で「おにいさん」「おねえさん」と呼び合い、戦闘時にも「お兄さん大丈夫ですかーー!!」みたいな事態になると、なんかこう、常識が混乱するというか宇宙の法則が乱れるとゆーか。良い意味で言ってます。

 

ところで今回はうたのおねえさん、まひるお姉さんがASD様(?)の症状を発露しており、発達障害当事者としてはありがたいやらそろそろそのペルソナはちょっと飽きた感があるとかないとか。いや周知はありがたいのだけどもちょっと多様性がそろそろみられると嬉しかったり・・・発達障害者っぽくない発達障害者・・・

 

モーニング2024年2.3号
聖☆お兄さん

 

 

立川ではブッダとイエスがシェアハウスをしている!!
聖人の役割を終えた2人は、慎ましい暮らしを謳歌するため日本の立川に居を構えた。苦行の煽りか色々細かい性格のブッダ、一度復活したからか(?)楽天的なイエスが日々を暮らす、聖人あるある日常コメディ。

 

元々、聖☆お兄さん講談社モーニング・ツーという雑誌(『とんがり帽子のアトリエ』なんかも)だったんだけど、紙媒体が休刊。コミックDAYSでは連載してるけど、アプリだと雑誌のような区切りがなくて露出は控えめになるなーという印象。今回はモーニングに出張「降臨」だそうで、私はそのまま連載してもらっても構わないっすよ〜

 

モーニングの世代交代の予感・・・サラリーマンものの島耕作クッキングパパでやっていたものを『焼いてるふたり』『平和な国の島崎へ』などやや若年層にシフトしていること、


また『聖☆お兄さん』自体のファンの年齢層が上がっていること(2006年からやってるから)を鑑みて、出会うべくして出会う組み合わせだったのかもしれない。

 

あ、内容はいつものイエスブッダです。15年くらい同じテンションでやってる。まあ、エピソードには事欠かない人たちですからね。。事欠くわけがないわな