漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

ここんとこ読んだ漫画感想2023/11/30~12/7(17件)

その日読んだ漫画の雑感をまとめておくエントリです。

 

リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。

 

本日は17件の漫画の感想です。

 

 

モーニング2023年53号『逢いたくて、島耕作

 

 

島耕作聖典と崇めるZ世代サラリーマンが島世界に異世界転生し、原作であまりに不幸に陥るキャラクターを原作を改変しないように助けるという・・・

これはゲームの『moon』なのかな。。というマンガなんだけど(島耕作もmoonも知らない人に何も刺さらない例え)

 

今回のお話では、島耕作に明確に弄ばれ、原作で「大人しくて何も言わないから不倫するのに最適と呼ばれた女」「好きでもないこの女とだらだら付き合う俺も打算的だな」とまで(これは島耕作その人の当時の言葉だぞ!)言われた女性を救助。ただ女性の方も島耕作との情事をカセットに録音して脅したりしてるのでもうなんとも(カセット!)(なおこのカセットにはここではとても書けない通称がある。。よくこんなこと思いつくな!)

 

いや、本当にね、このマンガ島耕作への理解が深くて「島考察」と読んでいいほどなんだけど、だからこそ現代のリテラシーで「いやそれは酷すぎるだろ(だから助ける)」っていうツッコミを入れていて、これは島耕作の現代解釈でつまり「透明な批評」と呼ばれる一種の批評スタイルで(以下5万字略)

 

ところで道徳の教科書に島耕作が載ったって?何を説く気だい?スケのコマし方?

 

 

『だんドーン』第二十話「月夜の謀」

 

幕末、西郷隆盛に寄り添う薩摩藩士がいた。「息を吸うように人がされて嫌なことがわかる」、謀略家、川路利良。彼こそはその後の明治において「警察の父」と呼ばれた男である。下ネタ史実トリビアコメディ!

 

いやあ。。

 

人がじゃんじゃん殺され数話登場していたゲストキャラがあっさりと謀殺される。ば、幕末!人権のない世界!!世間話的に「私は殺されますか?」「協力するなら殺さない」「了解っす」というやりとりがあって、命の価値がフェザー級!!

 

大久保利通が出てきて「全てを変えた後は薩摩の土になっど!」と涙を流す幕末ナラティブを形成するも、次のコマで川路が「重。。」とツッコミを入れる。

 

アッ怒らないで。。幕末に輝かしいロマンを見出す人がいるのは知ってるの!本当にごめん、その楽しみを否定する気はなくて!

 

でも私、「構造破壊大好き侍」でして、権威的に固まったロマンを爆破することにカタルシスをね(いい趣味とは思ってないよ怒らないでッ)

 

こんなことを言ってますが、とーぜん自分が酔いしれた構造を「爆破ッ!」とかやられたらそれなりに怒るわけで、ハイ、恣意的な運用です。

でも、私はやっぱり面白いと思ってるんだよ。自分が心酔したモノをひっくり返したらどうなるかっていうの。

んで、簡単にdisられてもつまんないのね。この目線で、この必然で、この立場から、みたいな、なにがしかの柱があって面白くなる。

『だんドーン』の場合は人権ですよね。。人の命が軽すぎる時代に、その行為を理想化することについてヘラヘラっと「いやーそーはゆーても殺してるじゃん」っていうの、その道化としての役割。

 

『遠い日の陽』

 

※小児加害を連想させる表現があるので取扱注意(小児被害に胸を痛める人に簡単には勧めません)、


永い時を過ごして自分の幼少期を癒して成長する、(私は)前向きな物語と受け止めています。

 

んで、私はこの作品そのものじゃなくて、掲載媒体について感想を述べたいんだけども(いやもう書いちゃったけど・・・)

 

つまり、↑にリンクしたのはコミックDAYSなんだけど、この作品が『モーニング』に掲載されたんだね。あの島耕作とかハンチョウとかこづ万、そしてきのう何食べた?なんかのモーニングですよ。

 

読者のほとんどはおっさん、ないしは何食べを読むための女性、と推測します(私みたいな例外だってたくさんいるだろうけど)

 

で、
このお話、おっさん目線で読むと、すごく、「千比呂」の目になるんだな。。
私は今日、モーニング読んでてこの漫画に当たって、もう構えがモーニングの目なの。だから、潤平くんじゃなくて千比呂の方。


モーニング連載中の『二階堂地獄ゴルフ』は、39歳でプロゴルフ試験10年落ち続けてる男の話で、そっちの話になる。


コミックDAYSで読んだ人と感想のアウトプットが違うだろうなと思って、それが雑誌の魔力だなと。

 

 

「プーアジョブ」

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ケバブ屋のあの子は死体処理業者。ある日手に入れたダイヤモンドを手に、暴力と血の逃避行・・・!

 

「160円」と言われて海外の紙幣を差し出す、
ここから始まる違和感を呑み込むのに「荒木飛呂彦フォロワーなのである」というフィルターを通すと全てがしっくり収まる。ジョジョなんだなコレ。

 

少年マンガトレンドの話をしたいんですけど。

 

爆発的に流行った漫画の影響、というのはやっぱりそこかしこに見られます。私の世代で言うと『すごいよ!マサルさん』以降、少年漫画のギャグが一変してしまったりとか。


ここんところで言えばやっぱり藤本タツキチェンソーマン)で、ある賞の評に「そろそろタツキフォロワー以外の作品が見たい」とまで書かれた絶大な影響力がありました。

 

そんな中、ジョジョの影響は根強くあると思って。

今月初めに読んだジャンプラ漫画『Lavi』

も、明らかにジョジョの影響下にあるなあ、というイメージを持ちました。

私は好きよ!ジョジョ好きだもん。そこから新しいものが積み上がっていく。巨人の肩の上に乗れ。(この漫画自体は唐突な暴力のえぐみがそうとう強くて、ちょっとお勧めしづらいス。でも次回作を楽しみにしてる!)

 

『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』

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綾香ちゃんは会社のカッコいい先輩、弘子先輩に夢中ッッ!2人はお互いどストライク、でもその恋はままならなくて。

 

3Lボディおばさんヒーロー漫画『もしかしたらそのへんにいる』Sal Jiangのラブコメです。

 

とても正攻法なラブコメで。
私はラブコメというものがそんなに得意でなくて、「ぅ、うるっせー!そんなの!そんなのもう無視してチューしたらいいでしょ!」みたいなバカなので、「状況で恋を諦めざるを得ず」という話運びは納得できないのです。


このお話も、お互いが同性であることが障害になって二の足を踏む話。


古くはロミオとジュリエット、「家柄」の障害、ほか「身分」「民族」「親の経済格差」「パリピと隠キャ」「学歴」などなど、

 

うるせーー!好きなんだからもうチューだーー!!(バカ)

 

作中、飲み会で性マイノリティの話題を「うまくかわせたかッ?」とニヤリとする。。。

現実の関係で、「この人が好きだけど◯◯で永く付き合うの絶対しんどい」ってのはあるはずで、

 

だからこそ物語の中ではハッピーになってほしい、と願ってたりする。

 

だからラブコメで好きな2人がチューできるとすごく喜ぶ(好きなんじゃん)(むしろ多分チョロい方)

 

『作りたい女と食べたい女』

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たくさん作りたい野本さん、たくさん食べたい春日さん。アパートの部屋ふたつ離れたお隣さんの二人は、お互いが「ぴったりはまった」ので二人の道を歩むことにした。

 

つくたべ再開してるよ~!!!


しばらく休載していた本作。フェミニズム、同性愛、家父長制批判、いろいろ。個人が個人らしく生きるために「食べる」物語。

 

今回は「会食恐怖症」の南雲さんの話。お話の終わりに付いた監修のQ&Aも非常に興味深いです。

 

・・・マンガ、の話にするんですけどね。

 

飯モノ、なんですよ。このマンガ。なのに会食恐怖症のキャラが出てきて、そして尊重される。

 

最高だよッ!!!

 

わたくし、構造破壊大好き侍と申しまして。古くは「シャーマンキング」で、多分編集部とめちゃくちゃケンカした作者が、あの頃のジャンプの悪しき伝統「トーナメントバトルを棄権」したブチ壊しがほんっとに好きでッ!

 

飯モノ好きな方です。でも「みんながそんなに食いキャラじゃねえべ~」みたいな飽きもあって、

 

食べることで癒された春日さんと作ることで表現をした野本さん。食事は映えるポップ消費の矢子さんと、食べることがムリな南雲さん。みんな尊重されている。

自由だ!嬉しい!

 

作者のゆざきさかおみ氏が読者を混乱させるためにこういう描き方をしてるとは思ってなくて、

フェミニズム」の視点で見たとき、全然構造破壊ではないんです。主張が相反する人でも誰しも尊重されるのがフェミニズムなので。むしろなんなら、「相反している人たちがどのように共存していくか?」はフェミニズムの重大なテーマと言えると思います。

ただ「飯モノ」として見るとこれはドンガラガッシャーン、といろんなものを破壊、なのです。

 

『喪服のサイズが変わる前に』

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昔ギャル。今はいいお母さん。

ギャルの頃の友達が死んだ。喪服はすっかりサイズアウトしてる。

 

過去の思い出と、捨ててきたものと、得たもの。苦いけれどそれでも生きていく。

 

これは趣深い作品でしたね。。。長い作品でもないし、さっと読んでいただけたら。あんまり解説しまくるのは野暮な気がする。

 

私は『ベルサイユのばら』の最終巻を取り出してきて

「愛のない政略結婚ではあった」
「しかし妻と呼び夫と呼び20数年間をともに生きた男性の深い愛情と誠実な優しさは真実のものであった」
(略)
「これもまた愛であったと・・・」
(後略)

のページを読み直して、

アントワネット様もそうっすよね。。って、

「やめろ言い訳にすがるなお前のお前の選択だろう!!と自分をポカポカ殴(概念)る」

って読んでました。

 

(この物語は真正面に受け止める人がいると思います。私は、その派生の感情を味わっているだけ。この物語は、涙が止まらなかったあなたのもの。)

 

週刊漫画TIMES2023年12月号
『瓜を破る』

 

32歳、性体験なし。そのことにコンプレックスを持つまい子は、会社で出会った鍵谷と触れ合っても引き気味になってしまって。

 

真面目でエッチな性体験記、ドラマ化です!

 

性体験のみならず、性にまつわるコンプレックスをオムニバスで描く群像劇。性体験なしにコンプレックスを抱いたり、「いや体験せんでもいいだろ」と張り切ったり、自分の見た目が好きじゃなくても踏み込んだり。性体験をする、しないのところから判断の始まるフェアな漫画だと思います。

 

今回のドラマ化に伴い、本誌に作者インタビューが掲載されていて。


「品はなくしたくないけど、エロくは描きたい」というのに深く頷いたり。セックスはエロくあるべきだろう。

 

私は「関係性が構築されてから、その後どーするか」という恋物語にめっぽう弱く、まい子と鍵谷が2人とも恋人とのお付き合いも、性体験もなくなかなか進まぬ恋路を「ちょっ、もうそれチューしろ!!」と陰ながら応援を(私はこんなんばかりだな)

 

媒体誌的には、エロ消費の方向性もあったと思います。でもセックスに真面目に向き合ってるなあと私はすごく好きな漫画です。

 

ドラマは自分、あまり観ないのですが・・・原作の方向を活かして作ってもらえたらなーと思います。

 

『今日はどうされますか?』

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変わらないことに安心感を覚える理容室のせがれ、理。常連さんを同じ形にカットする日々をやりこなそうとしていたら、ある日「ずっと聴き続けた配信者」がやってきた。変わらない、をちょっと変える物語。

 

変化に弱い理(明確に軽度の発達障害寄りの表現はされている、でもそこは主眼ではない)が、「声は馴染みがあるけどカットは初めてな人」(そして憧れていた人)のためにどのように変わるか。

 

好きな人のために一歩踏み出す、気持ちの良いファンタジー

 

発達障害者目線(私は軽度発達障害なので)で言うと、明確な社会的逸脱や二次障害(鬱など精神病を得ること)がなく、服薬せず生活できてる場合、「。。で、社会にどー出るかな」みたいなところは、それは健常発達の人とルートは同じなわけです。

 

で、融通が効かない人はたくさんは選べないけど、定型的な業務と既存顧客の回顧営業のような形で楽しく仕事ができるケースはあるし、さらに「好き」で広がる世界があるのは素敵です。

 

ただ、素敵な「ファンタジー」、、、ではあります。理容室が無くなった時(それは経営不振のみならず、震災なんかもあり得ます)の時にツライ気がする。温かな人間関係があるので、そこに希望を託すのですが。

発達障害関連の本で、「発達障害として受診した8割が超内気なだけ」って医師の文を見て。

でも、受診するほど困ってるなら、それはなんとかしないといけないですよねえ。超内気。

私なんかは発達パーソンなのでいろいろ服薬試して仕事も向いてるやつ以外バッサリ全部切り捨てて、って諦めまくってますけど、諦めの言い訳のできない健常発達の人も辛いっすよね。

服薬の種類の問題とか、メンタルケアや認知療法の違い、残念ながら横たわる偏見なんかもあるので「困っていれば同じこと」とは絶対言いませんけど。。。

なんか、うまいことなるといいです。ぼんやりした言い方ですけど、みんな幸せになりたいじゃないですか。幸せになりたいのは同じですよね。

 


「[第十話]歴史メンタリスト」

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「日本の偉人の敗退」に過大な興味を示し大学院で研究をする司馬朔太郎。その「負け人生」への理解の深さを買われ、メンタルを病み成仏できない偉人の成仏を手伝う「歴史メンタリスト」に抜擢された!敗者目線の歴史コメディ。

 

昨日『首』を見たばかりなので、まあ戦国武将とかでメンタル病まない方がおかしいネ?と思いながらの読書。ビートたけし史観が正しいとは言わないけど、まあ荒野いっぱいに散らばる死体とかはザラだっただろうし、明日には自分が腹を切るかも、と思いながら生きる精神状態やいかに。

 

今回は石田三成と就活に挑む朔太郎くんのお話。いやお前成仏させるんと違うんかお前が手伝ってもらってどーする。

 

個人的には私も大学でまっっったく就職に役に立たない学問をやっているので、朔太郎くんの苦労が忍ばれます。いや朔太郎くんすごい大学通ってんだけど。絶対就活ウケしないよねわかる。腹は切らなくてもいいけどお祈りメールもいやだ。ていうか腹を切らないなんて当たり前だなんだよ切腹って(切腹に対しての不満)

 


『贋-まがいもの-』

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高い技術を持ちながら、幽霊画という売れない絵を描き続けた内海。それで良いと思っていた人生に、ひょんなことから同居することになった幼いきょうだいの生活と己の誇りをかけ、恩師の贋作を作ることを決意する。

第7話、贋作で一時の金を得て、普通の暮らしを始めるはずが・・?

 

今回は「緑内障」という病が出てきます。

 

実は私も片目が緑内障で、かなり視野が欠損しています。その視点から見てみたいのですが。

 

おしゃれな、四隅を暗く映した写真。あの暗がりの範囲がどんどん中央にまで侵食してくる、といえばイメージしやすいかもしれません。

 

私の場合片目なので、交互に目をつぶると世界が狭く変わるのはゾッとします。治療をやめれば失明に至ります。

 

しかし昭和8年の医療技術、食うもの住むものにも事欠く経済状態、そしてなにより「自分にできることは絵を描くことだけ」と言う人間が両目の視力を失う未来を宣言されること、どれほど恐ろしいことでしょう。

 

絵師の視界を蝕む暗い影。その運命を知り、絵師はどんな選択をするのか。己の誇りである技術が見えなくなっていく心情とはいかばかりか。

 

※なお、緑内障といっても様々なケースがあります。私個人の病状を重ねているのはご了承ください。

 


『あのこが好きだった本』

comicnettai.com

 

本を読むのは、その本を読むのが好きな人を思うことでもある。
読書を通じて人と関わる1人の青年。彼の人との付き合い方は。

 

この漫画、「おんにゃのことズルズルだらしなーく付き合ってたいてい相手がキレてビンタで別れてなんでかな〜ヘラヘラ〜っていう男が父親との確執や真逆な親友(男)との信頼関係をチョロ見せしてくる」という、

 

全話通して怠惰な気だるい話運びがエロいなあと思ってたけど、最新話で「全然方向性の違う俺とお前」の関係を『銀河鉄道の夜』になぞらえてきて、

 

私なんかはBLの素養がないので純粋に「ホモソーシャルやなあ。。」とねえッ!

 

まったくけしからん。男同士の関わりに女を巻き込むんじゃないよッなんならチューしてもらったっていいんだぞこちらは(笑いながら怒る人)(でもここは絶対チューしない方がいいッ)

 


『スクールバック』第9話 大丈夫

www.sunday-webry.com



ある高校の用務員、伏見さん。背がちょっと高い、お姉さん。まったりしたイメージの伏見さんに、話すでもなく、話さないでもなく、こどもたちが立ち寄って。

 

先生とも親とも違う立場の大人に、重くなく話ができる。そして、伏見さんは物事を解決することもしないこともある。そういう少し遠めの寄り添い方をする大人の話。好きな漫画です。

 

でも今回の話、ちょっとキツイなあ・・・。


『スクールバック』は1話+0.5話の補足、みたいなお話のつくりをしていて、このお話も現在9話と9.5話が公開されています。

 

彼女ちゃんが元気がないけど相談してくれない。それにやきもきする彼氏君と、構ってほしくない彼女ちゃん。


高校一年生、初々しい感情の行き違い、と思いきや。。。

 

いや、行き違いなんです。でも、その背景に「一般的に想像してるほほえましいこと」じゃないことが示唆されていて、でももちろんこういうことはある。その可能性はいつでもこどもに潜んでいる。

 

9話と9.5話で、何も解決しません。


でも、彼女ちゃんの笑顔がちょいちょい見られたのは救いなのかな・・・

可能性があることを常に視野に入れること。嬉しい話ではないですが、心に刻むべき話だなと思います。

 

「[19話]半人前の恋人」

 

nikonikshonenjumpplus.com

 

ニコニコ・・・・

 

 


『週刊 元恋人を作る』

to-ti.in

 

毎週届くあの雑誌の付録を組み立てると・・・なんと!元恋人ができます!!

デ◯アゴスティーニ的アプローチの恋の未練の始末。郵送を介した長すぎる時間は、彼との思い出が蘇・・・らない?
谷口奈津子新作、恋と向上心と「やっぱ女友達がサイキョー!」SF。

 

そうくるか〜!というSF!


最初から不穏なんだけど、後からひしひしと迫ってくる別の角度からの不穏。えっそっちからも不穏くんの?あっそっちがメイン?

 

「瞳」についての思い出話なんですけど。

 

あのー、私の好きな幕末史実トリビア下ネタコメディ『だんドーン』って漫画がありましてね。
この話、やたら「目」で決意を語るんですよ。目がバキバキに決まってる、とか、巨眼(うどめ)とバカにされていた、とか。


目の調子って、なんか、「特に根拠のない感情の根拠」にされがちだなって。

 

『週刊 元恋人を作る』も、瞳についてフィーチャーされてることが多いなって思って、「目は口ほどに物を言う」とかって言うけど、いや〜そんなことないんじゃないかな、目って割と嘘つきなんじゃないかな・・・という感想がね...

 

ネタバレしたくないのでぼんやりしたこと書きましたけど、読後感爽やかでおすすめですヨ。ゲラゲラ笑うべしよね!

 


『そうです、私が美容バカです』第14話 老後美しくいるための美容革命

shuro.world

 

美容の道は獣道ッ!


アラフィフ漫画クリエイター、美容にハマる。とは言え性根はサブカル生まれ。「美容を休む合図・・・?屁が臭くなったら!」、女性誌お断り、ダイエットプチ整形脂肪吸引!痩せては返す波のような美容バカ一代記。

 

毎回「おっ。。。そ、それはちょっと真似するのキケン。。カナ。。」という美容道を披露してくるマンガ、今回はすごく真似しやすいぞ!

 

私は美容というものに全く興味なく40を超してしまったわけだけど、美容をフックにベンチでコーヒー飲みながらダベる関係性はいい。合言葉として、共有体験としての美容であればそれはいい。面白いもんねメイクとか。

 

あと、なんか。。弱みを開示している気もするね。体のシェイプラインをどーしてるか、って話。

 

うん。。憧れだけで話してるので話の広がりが鈍い。

 

あの、この前マジョリカマジョルカのアイブロウ買って、それがすごく良かったの。秒で今風の眉毛になるなあって、なんかそういう話をベンチで座ってコーヒー飲みながらしてみたいんだけど、この歳になるまでしたことなくて。まんきつ氏がアラフィフでそーゆー話してるの、ちょっと羨ましい。

 

『逢いたくて、島耕作

 

 

 

このシーズンらしい昭和ヘイト「女性の結婚適齢期クリスマスケーキ説」を紹介くれて満足だ(巻末コラムにて)

 


今では信じられないかもしれないが、1980年代くらいは「女性は24歳までに結婚しないといけない」と言われており、24日には売れるクリスマスケーキが25日、26日と日が経つにつれ安売りになる、ということをなぞらえていたド直球差別だった。

 


はるか昔の妄言です、お若い方はご笑覧ください。こうして世界は良くなっていっているのだ。

 


(これ、マストドンで書いたら「Z世代ギリギリだとホントに知らない」とか「平成のマンガでも描いてあった」等の情報が得られ、これはホント、いったいいつまで言われていたのかな・・・?いや言われなくなってなによりなんですが!)