このエントリーに書いた感想は以下の2件。
- 『電波青年』
- 『彼岸花 15曲目』
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『電波青年』
お笑い芸人崩れの青年と、デリヘル嬢。
青年は警察に追われている、デリ嬢は連れて行ってほしい。2人は妙にしゃべりが合う。
やぶれかぶれで誰もが不幸で、ただひとつ、注目されたい、喋りで人を笑わせたい、その願いは燻って、次第に迫る捜査にも関わらずウェブラジオが続く奇妙な逃避行。
貧困ディストピアSFの傑作、『フールナイト』の安田佳澄先生発、焦燥感で焦げそうなクライムロードムービー。
登場人物、男は殺人犯か刑事かヤクザか不良、女は基本的に風俗嬢という社会の鍋の底の世界観。
暴力と性暴力と公権力の追手、胃が重ーくなりそうな辛さに軽さを与えてまとめる「お笑いラジオ」の存在。
これは映像向きな漫画ですが(なんで映画化してないのコレ?)安田先生の美麗な絵が大変良いので漫画でいい。けど映像化するならしゃべりのうまい人にお願い(だから漫画だと言ってるだろう)。
『彼岸花 15曲目』
40代、元パンクロッカー、女。
切り絵のような圧の強い絵柄とパンクなリリックが重なる40代主婦の生活。
私ちょうど40代女をやってるんですけど、すごいビシビシ来るんですよね。生活ぶりが。
こんなにパンクな見た目なのにファミレスでランチしたりとか派遣社員で不倫したりとか、ここはあくまで日本のとある町。
今回のお話、特にじわっと刺さる人は多いんじゃないかなあ。あと、パンクな夫が優しくてね・・・できたら数話前から読んでほしいかも。あ、でも全部読んでほしいかも。