私はアルコール依存症家族なんですが(父がアルコール依存症だった(他界))、その目線からアルコール依存症を描いた漫画をご紹介したいと。
あまりにも冷酷、ライトな描き方が本当に・・・創作として素晴らしい・,、
『失踪日記』
巨匠、吾妻ひでおのホームレス生活とアルコール依存症専門病棟の2本立て。
名作。私はアルコール依存症家族で、どれだけ家族がボロボロに泣くか知っているけど、吾妻ひでおは明るくライトな物語に仕立て上げる。
家族とのシーンはギャグ漫画のようなタッチでドタバタ喜劇として描かれているけど、現実の家族はもうお通夜以下の追い詰められ感。
それは本人こそ重々わかっているはずなのに、コロコロした可愛いキャラとコミカルな描写で漫画として読みやすく軽く作る。
この冷酷なまでの客観視とエンタテインメント化!SFの大家でありロリエロの先駆者であり大ヒットギャグ漫画家である、プロの凄みを感じる。
(ここまで徹底した作品作りをする人だから、全てが辛くなって酒に冒されたとも言えるのかもしれない・・・)