漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

2/25週に読んだ漫画感想(漫画14件、本4件)

その日読んだ漫画の雑感をまとめておくエントリです。

 

リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。

 

本日は漫画14件、本4件の漫画の感想です。

 

 

 

【comics】

アフタヌーン2024年4月号
青野くんに触りたいから死にたい

 

 

コミュ障の高校生、優里ちゃん。付き合って2週間の青野くんが交通事故で亡くなってしまった。幽霊になって表れた青野くんを見て、優里ちゃんは願ってしまった、「青野くんに触りたいから死にたい」。


青野くんは意識がある時は優しい。でもその実、優里ちゃんの体を少しづつ蝕んでいく。恐ろしいけど痛くて切ない、オカルトホラーラブ物語。

 

今回のお話は…

 

姉から精神的な、巧妙な虐待を受けている優里ちゃん。
幽霊の青野くんが受けた虐待を「虐待した側」として追体験した優里ちゃんは、ついに長年の姉の虐待に答えを見つける。

 

ケガレの話なんですが。


ケガレというと、汚い、呪いといったマイナスのイメージがあると思うんですが、実は「出産」もケガレにカウントされます。
ケガレとは生と死の混ざる境界。

 

『青野くんに~』では、幽霊の青野くんは悪霊であり、優里ちゃんの命を吸い取ります。

 

でも同時に青野くんは、優里ちゃんの味方です。優里ちゃんが姉に反論して、怖くて辛くて泣く優里ちゃんを抱きとめるのは青野くんです。

 

そろそろお話も終盤ですが、どんな結末になるんでしょう。正義と悪に分けられない青野くんと、絶対的に分けられてしまった生者と死者である優里ちゃんと青野くん。

 

青野くんに触りたいから死にたい』読んでると、倫理観と言うか、「良いと思われる結末」感がバグるんすよね。

丁寧に丁寧に優里ちゃんと青野くんの心情を描いて、ホントならどう考えたって悪霊の青野くんから逃げた方がいい、優里ちゃんは青野くんを忘れた方がいい、というのが通常の話運びだと思うんですけど、「ほんとにそれでいいんだっけかなあ」と思ったりする。

家族から精神的な虐待を受けている優里ちゃんを見て、幽霊の青野くんが「連れてっちゃった方が良かったかな」と言うんですね。
それはダメでしょう。ダメなんだけど、
ダメかな・・・・?と、認識が揺らぐんですねえ・・・

このへん『ミッドサマー』の結末(と、予想されるその後のダニーの運命)を幸福と見るか、おぞましい悲劇と見るか・・・のあたりとちょっとイメージが重なります。

でも、優里ちゃんは現実に立ち向かっていて、家族の虐待をはねのけてます。現実を生き抜く勇気を持っていて、
でも、その勇気の源は、悪霊でもある青野くんなんですねえ・・・

どんな結末でもあり得て、この後のお話がすごく気になります。誰がどうなったらこの話はハッピーエンドになるんだろうなあ。

 



『君と宇宙を歩くために』第7話 理由を探して

comic-days.com

 

発達障害という言葉がまだなかった時代の、ふたりの高校生。


宇野君は音に過敏でイレギュラーが極端に苦手、小林君はコミュニケーションに問題は無いのに段取りが組めず一部の学習がどうしてもできない。

彼らはこの、まるで宇宙のような心もとない社会を歩いていく。ひとつひとつ、命綱をつなぎ、誰かと一緒に歩いていく。

 

今回の第7話、これは発達障害じゃない人でもものすごく痛い場合があります・・・

 

「なんでこんなことができないの」

 

そんなことは、自分がいちばん知りたい。それを言われるたびに、何も言えなくて押し黙るたびに死んでいく何か。

 

ああ、これは辛いなあ、辛いなあ。

 

『1日外出録ハンチョウ』ヤングマガジンの2024年13号

 

 

「外出中に家に帰ろうとしたら鍵がなくてアワアワしてなぜか話の流れで部下の実家に泊まることになってお母さんがいい人なのに部下がツンケンしてて怒られる回」だったんだけど、わたしこの前鍵を家に閉じ込んだからあの絶望感ってマジですごいよね(タイムリーな着目!)

 


『私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記』

 

 

統合失調症の母、家庭に無関心な父、特別扱いされる弟、 認知症の祖父。

幼稚園からずっと家事を担当してきたゆい。


ヤングケアラーの少女がたどった時間を、幼稚園から自身が母になるまでの心の動きと共に綴る。

ヤングケアラーの経験のある当事者複数に取材し、そのエピソードをつないで一つの物語にした漫画。

 

ヤングケアラーがどのように心を閉ざすようになるか、閉した心が回復するには何が必要か。「ヤングケアラーの回復」の参考に。

 

先だっての「ヤングケアラーキャンプ」として有効そうな回復やピアサポート(当事者同士の支え合い)についても紹介している。「大人のヤングケアラー」の人にオススメの漫画。

 

そう、たぶんキャンプは、もう「ヤングケアラーとして奪われてしまった子、大人」に有効なんだと思う。そこに回復の糸口がある。

 

そうじゃない、まだヤングケアラーとして心を壊す前に、母から突きつけられる包丁から、なぜか弟は免除される介護から、父と母が殴り合う面前DVから、
こどもを救うためには、キャンプは役に立たない。

 

すでにヤングケアラーとしてどうしようもない傷ついてしまった人へのサポートと、ヤングケアラーになる前・なってもまだ日が浅い状態で社会が介入するのは両輪でやらないといけないな、というのが感想デス。。

 

 



『其れの手も借りるほど』

kuragebunch.com

 

恋人を亡くした。
コーヒーショップで出会った「手」があまりに似ていたから、その「手」を借りることにした。
その手の主だって、人だのに。

 

手のフェティッシュ。。指の表現が美しく艶かしく、執着のちに寂しくて、艶のあって余韻のある作品でした。

 

 

全然違う話するんですけど、

なんか「仕事を色恋でやめる」っていいですね。
いや、そういう時もあってもいい、みたいな感じですが。

「10年働き!昇進!のち転職!間を空けずまた5年ッ!」みたいな感じは辛いなと。「仕事に不満はないけど辞めたい」っていうのが通るし、それでそこそこ死なない、新しい仕事も見つかるみたいな、ゆるい感じがいいなあとか。。

午前中に、1975年の女性の労働環境の本を読んじゃったからかもしれないス。当時はシングルで45歳越したらホントに生きるか死ぬかみたいな絶望感があって、
なんかそーゆーのじゃない感じがいいなあって。職業選択を決死でしなくていい感じ、
感情を優先して仕事場を選ぶゆとりがある方がいいなって。

恋が実らないことを悟って、辛くて辛くてバイト先を変える、
こういうことが恋の延長で話せたらいいと思って、それが貧困の落とし穴の文脈にならない方がいいと思って。

(これは↓の方で紹介している『ひとり暮しの戦後史 戦中世代の婦人たち』に影響された感想ですネ)

 

 

【漫画】先輩に恋する男子大学院生の物語 視点を変えた後半に「怖い」「認識の差がリアル」 | マグミクス

magmix.jp

これ辛いの、後半で視点が切り替わると体型やビジュアルも変わってて、自己認識がズレてることも織り込んであって割とわかるというか

 



『蝶になる日』

michikusacomics.jp

 

弟は熱中しすぎると倒れてしまうし、生活力もない。弟を心配する姉は、弟が虫が好きで、その展覧会に行って、そこで出会ったクリエイターに興味を持つことが心配。

 

「保護する側」の目で見てしまうんですけどね。。


自分が守っている存在が新しいことを知ろうとすること、新しい道に踏み出そうとすること、それを警戒することはすごく分かってしまって、
それが保証のない道であること、保証のない関係であることを止めたくなる気持ちはすごく分かってしまう。

それをギュッと飲み込むことができなければいけない。

 



秋葉原カチカチ山再開発計画』

to-ti.in

 

秋葉原神田川に沈むのは泥船。ひとりの男のさみしい背中に、カチカチっと火が付いてじゅうッと消えた。

 

これは絵を楽しむ漫画なので、できたら大き目な画面で見てもらいたいな~(あるいは本で読みたいな!!)

 

青と灰色、ごちゃごちゃっとした街と機関車、さみしい部屋。汚れているようでクリーンで、与えた下心に返ることのない秋葉原。閉店しちゃった万世の肉ビルは、この時はまだきっと輝いていただろうにね。

 



『激紅のレッドアイ』

manga.line.me

 

松浦だるま氏原作の縦読みウェブトゥーン新連載。

 

怪獣被害に遭った少女と、巨大ヒーローレッドアイ。家族を失った少女が出会った少年こそがそのレッドアイであることは、まだ知らない。

 

わたしwebトゥーンってあまり読まないんだけど、こればかりはスマホで読まないと始まらないな!スマホのスワイプのムーブで設計された漫画。

 

オノマトペの大小、ナレーションのサイズの大小がスワイプです~っと変化する、音声的な想起をさせる演出はすごく楽しい。
また縦読みなので「縦にデカいもの」が映える!怪獣や巨大ヒーローはうってつけの素材。

 

ただ、スルスル動いてしまうので長い説明文字の吹き出しがあると「アッまだ読めてないデス」とちょっと戻ったりしなくちゃいけなくてンッ・・・ってなる。ストーリーが込み入っているとスムーズじゃない印象。なんかこのへん、「このあたりは「読む」とこですよ~」というのに気づくお作法が必要な気がして、漫画のコマの文法を読むのと同じ「慣れ」が必要な気はする。

 

能動的な体験の漫画と、受動的な体験のアニメの間のようで楽しいですね~。

 

これ、媒体側でスクロールの設定して、クリエイターが望むスピードでスクロールして見せる方法って取れないのかなあ。韓国ではそういうのもうあるんだろうか

 


『たあいないのうりょく』

storia.takeshobo.co.jp

 

この世界の人間には異能がある・・・ただし、それらはほとんどたあいない!!

 

ミクロな多様性マンガ『しょうもないのうりょく』の続編はスーパーが舞台。相変わらずホワイトな職場環境とそれぞれの「能力」のたあいのなさをオープンに開示できる清々しい人間関係に癒されてください。異能は全く関係なく、就労意欲が低めなのにみんな仲良しなこの世界を眺めてから仕事に行ってください(行き地獄)

 

いやほんと、ぼくのよーな発達障害者としてはこの世界に行きたいヨネ。。わたしの能力は「好きなことなら3時間でも5時間でも喋ってられるが意味はない」です。役に立たん!

自らの異能を「役に立たないけどネ〜」と言いながら持ってるの、発達障害パーソンじゃなくてもそうでしょう?それをオープンに話し合えること、それで稼がないこと…「役に立たせないこと」で広がる自由がありますネ。

 

またマンガ表現で言うとあまり動きの速くない絵柄、明朝体オノマトペは『動物のお医者さん』等の佐々木倫子氏を彷彿とさせます。あまり漫画クリエイターの表現の影響について言うのは好きじゃあないのだけど、この絵柄や明朝体オノマトペ表現、落ち着くんスよね。ゆったりお茶でも飲みながら読みたいマンガです

 

 

 

『ちょっとした言葉を攻撃と感じる』お話

 

おお〜

発達障害当事者のエッセイ漫画、Twitterで少し試し読みできますネ。

 

この方とわたしはタイプが全然違って、わたしは注意・忠告を自分のことと思わずスルーし続け、本当に注意が届くのはブチ切れた怒りモードになってから、という悪い循環があるんだけど、

 

うちの小2はモロにこのタイプですね。これは大変だな。。(発達障害でもタイプが違うと全く理解が及びません)

 



『恋とか夢とかてんてんてん』第8話

shuro.world

 

29歳のカイちゃんにはなんにもない。描いてる絵もバズんないし、友達もいないし恋人もいない。社員食堂でバイトしてもう何年も経つ。でもカイちゃんは恋を覚えた。だから追いかけて大阪に行ったし彼女やキープがいるのも知っててホテルに来た。痛い痛い、初めての恋と抱きしめてほしい想い。

 

なんだろうナア。。
わたし、これ、恋の話で話せないな。恋の気持ちは誰かにお任せします。

 

社会問題、、じゃない・・・?

母親に抱きしめてもらったことないカイちゃん、仕事が非正規で、また自分の趣味でも満足や承認を得ることができないカイちゃん。

何者にもなれないから、恋した人のセフレになろうとして、それにすらなれなかった。

なんっかね!!!!!そんなに!何者かに!ならなくても!!!!!いいのに!!!!!!!!!!!

みたいなね。。

 

何者かにならなくても生きられるのが社会というシステムだったはずなのに、何者かにならないと何も手に入らなくなってしまってる。
カイちゃんがしてるのは恋じゃないと思うんだけどどうだい。どうなのかな、これも恋の範囲に入るのかな、わたし分かんないなあ

 

『のび子ちゃん』

www.pixiv.net

コレすごいなー!面白かったー!

 

で、メッセージじゃなくて「アイコンの利用」という面で興奮しちゃったのでその話をしたいんだけど、(メッセージはきっとみんな思うところあるわよね)

 

ドラえもん世界の流用で、「親近感」とか「登場人物の関係性」、「神(信じるし頼るべき、しかし存在はしない者)の存在(この作品で言えばドラえもんだよネ)」の醸成を全部省いていて、短い作品でも彼らひとりひとりがその選択をした意外性や順当さがすーーーッと入ってくる。オリキャラでやろうとしたら大変だよコレ。

 

すっごい、ほんとに、とてもうまく使ってるなあっていう、いやースゲーな!って思ったっていう。


1970年代に始まったドラえもんの感情移入先はのび太だったと思うんだけど、2010年代には出来杉の方が「自分のアイコン」としてしっくりくるのだろうし、女子読者からするとしずかちゃんが、性選択に思いがある人は(この作品の)のび太に思い入れができるだろうし、広く共感できる作品だと思いマス。

 

あとなんかこの世界って親や教師が寛容なのでこどもたちが思い切り悩むことが出来ていて(出来杉は学歴という大人社会の構造に縛られているからああいうことになっちゃったんだろうけど)、まずは大人やろがいと自分を反省したりねえ。この作品の野比家に倣え

 

7SEEDS

 

 


連載は2002年〜、36巻で完結。

 

地球が滅亡することが分かった時代に、「人類の種」を残すため、7人を基本チームとした若年男女をコールドスリープさせ、はるか未来に目覚めさせるプロジェクトがあった。それが7SEEDSプロジェクト。

 

ほとんどが海に沈んだ日本で目覚めた少年少女は、何を糧にどうやって生きるのか。ハイパーポストアポカリプスサバイバル。

 

ポストアポカリプス(文明崩壊後世界を描くSF)の中でもキツイ、「社会完全崩壊世界」の物語。ジャパンランドマークが風化(水没)してるのでとてもツラい。


未来戦国史『BASARA』でも日本全土を舞台に色々変化した文明が出てきたけど、少なくとも社会はあったもんな。。今回は7SEEDSに選ばれた人たち&少数の補佐役しかおらず、田村由美ですから当然のように疑心暗鬼の殺し合いも盛りだくさんでとてもツラいです。

 

ただ、BASARAん時は腐った社会構造で奴隷化されたひとたちがいたけど、7SEEDSの場合は「落ちこぼれも含めることで多様性を獲得し生存の可能性を上げる」という、まあ俺ちゃんこと発達障害者としては「だから言っただろー!」みたいなことになってます。まあそうなんですよ合理的に考えればネ。

 

とにかく長いのでまだチクチク読んでいきます。ツラい。

 

 

 

【books】




『ひとり暮しの戦後史 戦中世代の婦人たち』

www.iwanami.co.jp

 

1975年発刊の本である。

戦中を経験し、かつ結婚をせずに暮らした女性個人への給与水準や待遇などのヒアリング。
結婚することのみが女性の生存であった時代を経て、戦争終結時に宣言された「女性にも人権がある」という声明は希望であった。しかしそれは「同等の場所で働く男女の給与格差が2倍(!!)」という現実的な労働搾取の始まりでもあり、その結論が現実に生きる人々の給与明細に反映される。

給与格差2倍ってお前(絶句)

しかしこの給与格差はある意味で平等であり、なぜなら単純に労働時間に起因しているから。つまり1975年段階において、男は超長時間労働をすることで女性の給与の2倍を獲得していた。

そのため1975年のサラリーマン事情は
男として生まれ残業100時間とかで働く→「平均的な暮らし」
女として生まれ残業ナシ→「食うので手いっぱいで余暇は寝るかテレビ」
という地獄が浮かび上がってくる。

また男性がこのような働き方なので「夫が労働災害で重度の障碍者になり女性が働き手になる場合は?」という調査もあり、このバカげた時代に俺は戻りたくねえな

 

『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』

 

 

 

斎藤幸平(東大のマルクス主義研究者)がウーバーイーツやって搾取されてイラッとしたりあつ森やって資本主義の欲望に負けて島の独裁者になりそうになって反省するのすげー面白いし、「共事者」(「真の当事者」探しによる分断を防ぎ、全ての社会問題に影響を受けている者としての当事者)の概念はいいなーと思う。ちょっとこれはほかの本も読んでみたい、(・・・差別が構造に組み込まれている以上、「共事者など存在しない、利益のある側とない側、すべては当事者である」という考え方も・・・ある)

 

軽く読めるエッセイとも言えるし、エッセイを社会学で書いているとも言える。男性メイクやエコファッションなど身近なものから外国人労働者問題、ミャンマーアイヌなどをあくまでひとりの人間として見た後、学者としての見解を加えるスタイル。

 

読み物として読みやすいのでオススメです。「それがマジョリティとしての外部の目である」という批判は、傷ついた人はすると思う。わたし自身が今今の今、自身が障害者・そして障害児童を養育する保護者としての就労に苦しんでいるので、「言ったって学者先生はいいよなア」という視点があるのは否定できない。

 

それでも好奇心が何かを動かすことを願うし、そうでなければいけない。

 



『名字の話』

honto.jp

柳田國男による「日本の名字」の話。
前半が柳田國男による考察、後半が、いくつかの実際に収集した名字の由来を具体的にアーカイブ

 

個人的柳田國男フェアを開催しており(一冊読んだらまた一冊)、すごい安かったから買ってみたんだけどとても薄い本だわ!!ていうか青空文庫でも読めますわね。

 

最初の方で「神の御裔(みすえ)である大和民族」とか言ってくるのでこのへんは「明治史観デスネ」とスルー。柳田國男は足で集めた当時の民俗の様子をありがたく読むのが吉。

 

ただこの本自体があまり「足」ではなくて、名字というか名前について、(柳田國男が言うには)「郎」という時は「むすこ」を表すので、大昔の太郎次郎は「むすこ1、むすこ2」というカウントの命名であったと。

 

というような感じで、具体的な話の集積ではなく「ほ、ほんとかい!?」というような歴史的な話題を扱っていて、ちょっとこの本は言語学や古典と付き合わせてみるべきかなあと思ったり。

 

『月刊みんぱく

www.minpaku.ac.jp

 

本じゃないんだけど・・・

国立民俗博物館の「月刊みんぱく」、全部じゃなさそうだけどPDFでほとんど読めるよ!!

ナチズムを台所から眺める・・・とかめっちゃ面白いじゃんか!!