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『メイコの遊び場』感想〜グロ注意!懐かしのお遊戯は男の精神を破壊する〜

グロが平気な方のみおすすめの漫画のご紹介ですー

 

グロが無理なら無理に勧めません!でも「遊戯」の使い方のうまさや次第に明らかになる子どもたちの姿の構成など、面白い漫画なんですよ。

 

 

『メイコの遊び場』

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岡田索雲『メイコの遊び場』 双葉社2019年 より引用

 

【あらすじ】

学校に通ったことのない眼帯の少女、メイコ。

 

昼には空き地に集まる親切な子どもたちから、いろんな遊びを教えてもらいます。

 

夜には「お父ちゃん」に頼まれて、見知らぬ男の前で眼帯を外します。

 

眼帯の下を見た男たちは、メイコの精神世界に連れて行かれます。

そして「メイコの遊び」で心を破壊され、次々に廃人になっていきます。

 

 

【感想】

 

エッッッグ!!!いです!!

精神世界であり得ない死に方をする男たち、その殺し方は素朴な「あそび」。残虐さと素朴さのギャップにえづいちゃう!

 

メイコは眼帯の下の目を見せることで「自分の精神フィールドに相手の精神を呼び込むことができる」少女。

 

荒涼とした精神世界でメイコは無敵。どんな超常現象でも起こせます。

 

昼に友達に「釘遊び」「投げ縄」など素朴な遊びを教えてもらったメイコが、男たちと「遊ぶ」。

 

釘遊びは男を突き刺し、縄は男を車で引きずり回す。

メイコの精神世界で死ぬと心も死ぬ。現実世界には廃人になってうめく男たちが残る・・・

 

心を壊される男は大抵ヤクザのクズそうな奴ではあるんですが、その末路は血の気の引くものです、、、

 

 

とにかく残虐でグロい本作ですが、無感情なメイコが徐々に子どもらしくなる構成が秀逸。

 

メイコは最初こそ無感情な少女ですが、素朴な遊びを通して友達がいる温かさに気付いていきます。

 

また、ただ親切だと思われていた「仲間の子供たち」もそれぞれ事情を抱えていて、それがゆるゆると露わになる展開も見事です。

 

グロいものが見たい方、皮肉なストーリー展開に唸りたい方にオススメ。

けど再三言うけどグロが無理ならお勧めしないよ!!夢に出るよ!!