このエントリーに書いた感想は以下の5件。
- 『モーニング2022年38号』
- 『はなものがたり』
- 『万能会社員菅田くん』
- 『ハイパーインフレーション』44話
- 『まんがタイムきららキャラット2022年8月号』
※Webマンガリンクは時間が経つと閲覧ができなくなっている可能性もありますがご了承くださいませ
『モーニング2022年38号』
『望郷太郎』
相も変わらず行われる500年前から変わらない政治劇。面白いです、すごく面白いからこそ、人間ってやつは一度文明が滅んでなお、権力と権力を買えるカネについて血眼になるよねえ・・、とシナシナした気持ちにもなる。政治の力の『Dr.stone』。
『夢てふものは頼みそめてき』
人の話が全然聞けない!明治の絵師の強いアプローチに女学生がフツーに拒絶!この恋どーなる!?
という話なのかはまだ分からないけど(話のジャンルがラブコメとも明言されてないし)、ASD様の行動を取る青年の距離感の取れなさが本当に取れてない。
個人的な話ですが私自身ADHDだったりして(特性はそんなに強くないので服薬で軽めに抑えてる)、最近マンガとかに「発達障害」と見られる表現が増えてきたのは楽しーなー、と思ってます。
人間関係を強めに引っ掻き回す人って、とりわけ自閉スペクトラム症とか発達障害とか言わんでも、古来からたいていなんかの特性があると思うンですよね。そんな人間がわーわー言いながら物語にいること、私は楽しく思います。
『はなものがたり』
夫を亡くしたはな代。もうおばあちゃん。
主婦の化粧は意味がない、食事ができてないのはおかしい・・・夫からの「呪い」を受ける昭和の主婦として過ごしたはな代が、街のメイク用品店できれいな同世代の女性からメイクをしてもらい、何かが花開く・・・。
マンガって、ターゲットより少し年上(自分の少し先の未来)を見るために見られている・・・という説を見たことがあって、今50代とかでも普通にマンガを読んでいるのだから、60代(くらいに思われる、明確な年齢は書いていないな・・・)の「夫を亡くした後」の物語ができるのもそういうことなのかなって。
とにかく息がラク、呼吸ができる・・・家庭の抑圧が強かった女性ほど癒されるマンガだと思います。
『万能会社員菅田くん』
ちょっと背景が良く呑み込めていないのですが、たぶん「万能会社員菅田くん」というマンガがあり?そのPR的スピンオフをジャンプラで読み切り掲載?のマンガなんでしょうね??
1ページ1コマ目からホラ話のラッシュで、一呼吸も休ませない勢いが楽しいギャグ。こういうアッパーなウソは大歓迎でごわす。たくさんどうぞ。
『ハイパーインフレーション』
ジャンプラの超怪作マネーゲーム漫画。
1話目が「進撃の巨人・ベルセルク的ダークファンタジー世界でいやに股間が軽装な奴隷ショタが性的興奮様の現象で偽札が出せる力を得る」という内容で全方向に勧めづらい・・・と思ったマンガ。
しかし回が進むにつれ、ファンタジー世界の疑似マネーゲームもの、さらに思考読み合いサスペンスとすごく高度なマンガに変容し、ジャンプラでイチオシレベルの面白さに。
最近そろそろ佳境に入っているのだけど、相手の裏の裏をかく手に汗握る心理戦が見もの。それでも相変わらずショタ偽札の部分はエモーションが変わっておらず、これ客層どこに向けて会議通ったのか不安(褒めてます)。
『まんがタイムきららキャラット2022年8月号』
私は「4コマ漫画で変わったコマの使い方」が大好きでして、見つけるとアーカイブしております。今のところまんがタイムきらら・きららキャラットに多い気がしています。
で、今回は『まんがタイムきららキャラット2022年8月号』『ばっどがーる』より、LINEのようなコマ2つぶち抜きを。
元々4コマ漫画は「起承転結」の最小単位ですが、この場合コマが結合してスピーディーだな、と感じます。
物事が起こり→進み→一転→結末へ、という流れのうち、進行と転換が同一になる(この場合、LINEが来た(起)→なんか長いけどなんだこれ・・・?(承)あ、こういう内容でしたか・・・ハイ(転)→「。。。。(引)」(結))というのを省略してて。面白いですね4コマの世界。