このエントリーに書いた感想は以下の3件。
※Webマンガリンクはエントリー公開後時間が経つと閲覧ができない可能性があります。ご了承くださいませ
- 『[45話]ハイパーインフレーション』
- 『ぼくははやくなっていく』
- 『鬼喰奇譚』
『[45話]ハイパーインフレーション』
ダークファンタジー世界のマネー民族紛争ショタ、という怪作。
・・・にも関わらずダイナミックなマネーゲームの駆け引きや(正しいかはさておき、ものすごく魅力的な)アクが強いキャラ同士の裏の裏をかく心理戦などものすごく面白いわけです。
その上たまに心にドンと刺さるスタンスを出してきて撃ち抜かれたりして。
だってショタが○○することで金を出す(もうここは読んでくれ・・・このブログが下品BANされるのは困る)トンデモ漫画なのに、この45話の痛みと誓いと願い・・・の絡まった感情は正座して見ちゃう感じですよ。。面白いなあ・・・。
『ぼくははやくなっていく』
電脳マヴォの「多摩美漫画文化論 優秀作品(2022前期優秀作品)」。作者は伊藤了輔。
電脳マヴォ、「サルでも描けるまんが教室 」竹熊健太郎氏の主催する漫画プラットフォーム(マヴォとは大正末期のアヴァンギャルド美術集団から名前を取っている)です。
ショートなSFなので、あらすじを見ないでぜひそのまま読んでほしい佳作です。
足並みが揃わなくなったカップルのメタファーなようであり、そのまんまの意味のようであり。
いずれにせよ当人が俯瞰するような遠さの感情なのに切なく、落ちる影の変わらなさが永劫の時を感じさせます。
ミヒャエル・エンデの「モモ」で灰色の男たちが時間を盗んでしまう(資本主義の代償として)けど、この作品の場合は本人の資質の問題で、かつ本人が全く無意識なので「ギフテッド」(知能指数が高くて優秀な子供)のようなイメージだなと思いました。成長のスピードが揃わないと、こんなにも寂しい。でも恋する相手だって寂しい。
ちなみにほかの受賞作品はこちら。『ミナモノカミ』とか好きです。
『鬼喰奇譚』
かつて日本にいた鬼が滅びるまでの物語(1/6)
— 大犬あい (@ooinuai) 2022年9月3日
#マンガが読めるハッシュタグ pic.twitter.com/j9ljjayrBM
Twitterの作者リンクなので、読めなくなってたらごめんなさい。でも↑タイトルでkindleでも読めます(絵をブラッシュアップしていないパイロット版が上がってる)
口減らしに山に住む鬼に捧げられた子供と、社会倫理をしっかり持った鬼たち。その生活とは。
同人誌での発売(BOOTHにて。現在売り切れ!再販待ち!)とのことで、
この絵のクオリティと「平和」の意識の反転の物語を・・・個人で描いてらっさるのですね・・?!日本の漫画界は明るいですぞ。(※2023/7追記・Amazonでも売ってるの発見!)