漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

ここんとこ読んだ漫画感想2023/11/6~11/12(16件)

その日読んだ漫画の雑感をまとめておくエントリです。

 

リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。

 

本日は16件の漫画の感想です。

 

 

 

「Lavi」

shonenjumpplus.com

 

現代、のように見えて、
その世界は汎用家事制御システム「Lavi」が大いに使われている社会。
1人の男が洗濯物を洗う。【そこに隠された異変】すらLaviは「見抜いて」しまうッ・・・!

 

↑の最後、小文字「ッ」がよく似合う、荒木飛呂彦フォロワー作品です。

 

内容はとてもベーシックなサスペンス。進行だけ言って仕舞えば「凡庸」とすら言っていいでしょう。


しかしその荒木イズムを買うッ!絵の力でねじ伏せるッ!ささやかなサスペンスを変えてしまうその表現をッ!!

 

とは言え荒木作品の魅力はどこまでも広がる荒唐無稽さがあり、本作は読み切りということもありコンパクトなイメージ。この方向でどう開花するのか、今後が楽しみです。

 

FEEL YOUNG2023年11月号
ジーンブライド』

 

 

 

その世界は少しづつ何かが違うけど、同じ問題を抱えている。


諫早依知はライター。男性社会に苛立ちを感じ続けてる。過去の「学園」生活を共にした正木の登場で、抑圧の構造の記憶の扉が開く。

 

いじめ加害者を許さないこと。


今回のジーンブライドでは、十分に反省し、世の中を知り、謝罪をしてきた人を「受け入れない」決断が描かれます。


加害者にカウンセリングを促すだけでも福祉。許されようと思うな、許しの言葉を乞うな。

 

いじめ加害者の心情もがっつりと描き出し、かつ選択肢と決定権は被害者に与えられるの、フェミニズム漫画としてもう頭ひとつふたつ抜けてる。

 

幼さや無意識で加害をしても、その罪は無くならない。謝罪は要らない、繰り返すな忘れるな2度と顔を見せるな。

 

フェミニズムというものが弱者の、尊厳を奪われた人の誇りを回復するもので、加害者と対等である当然の権利を主張するものなら、

いじめ被害者が加害者の扱いを決定する権利を有することは、これはフェミニズムの考え方として正しいと思うの。)

 

『まんがでわかるまんがの歴史 』

 

 

大塚英志が語る、太平洋戦争の前後を起点とした「まんがの歴史」。

 

プロパガンダ、弾圧、「無駄で馬鹿馬鹿しいものなど描くな」、その割に「性についてはぼかせ」、

 

まんがの歴史も興味深いのだけど、


さらに大塚英志の説く、「なぜ漫画で性表現をするようになったのか」の講義が際立つ。

 

為政者たちが称揚した「ただしいこくみん」、そのためには楽しい空想も性への興味も不要。死んでお国のためになる少国民に夢や希望なんて要らないんだからな!という弾圧。

 

それへのカウンターが戦後の手塚治虫であり、日本の漫画、アニメカルチャーであり、現代のクリエイター、そして読み手に「性表現を守りたい時、表現の自由を都合よく持ち出すのではなく、逆に「まんがは日本の文化だ」と叫ぶのではなく」負の歴史に目を背けず、歴史を学んでほしいと結ぶ。

 



『梅花の想ひ人』(最終回)

comic-walker.com

 

日本の昔噺が世にも鮮やかなカラーのまんがで蘇る。極彩色の絵は現実か幻か。

 

今回で最終回か〜〜〜!世にも美しいものをありがとうございました。


最終回は花を愛ですぎた男が置いていった妻の話。彼岸花の赤と、ほぼ白で描かれる妻が不気味に映える。

 

お侍の所作を見ると少なくとも江戸時代以降に見えて、町人を無礼打ちできる(無礼を働いたら殺せるってこと)特権性がチラ見える。(そんなにちょくちょくはできなかったみたいだけど)

 


『けがわとなかみ』

kuragebunch.com

あなたもひもじいのでしょう


私を食べて下さいませんか


分かるのです、命が終わるのが


ならばあなたの助けに。

 

捕食者の「狐」と被食者の「うさぎ」。2人はある冬の日に出会っていた。

 

狐はリアルなのに、うさぎは妙にぬいぐるみのように描かれる違和感。涙の、生命を感じる極めてウエットな表現。


そのままの狐とうさぎの物語ではないような、寓意を感じるまんがです。

 

扱っているテーマが生命で、かつ捕食・被食の関係ということで、人によって投影して見るものが違ってきそう。

 

私はこんなに泣きながら誰かに救われたことはあったかな、
救われた後に、執着か愛かの区別もそこそこに、誰かを追ったことはあったかな。

 

みずぽろ』


一色美穂/水口尚樹

sunday-webry.com

 

とある高校に2人の男子高校生が転校してきた。


1人は身長185センチ、信濃千曲(しなのちくま)。1人は191センチ、山城桂(やましろかつま)。

会話のテンションは凸凹、身長的には凸凸の2人が目指したのは過酷な「水球部」!

 

会話の!スピード感がスピーディー(重複的表現)!

 

デカいくせに運動能力皆無、絵がうまくて筋トレもデッサン目線で行う色々間違ってる長身、山城。


デカいくせに小心者、内心のツッコミ吹き出しでコマがはち切れそうな長身、信濃

 

自信満々の山城が投げ、常識的な信濃が受ける。これが水球のリズムなのか(まだ始まってもいない)

 

私は水球のこと何も知らないのだけど、それ以前に漂うこの面白ムードはどうだ。クラスのみんなも山城のボケをいちいち拾ってくれて(信濃はちょっと置いてきぼりだ!)学園ものの「やさしいせかい」なのか。安心だ!

 

とはいえ、1話目の導入として挿入された「水球」の解説を見るとものすごく過酷そう。なに?水深2メートルで足つかないで球を取り合うって?大丈夫か山城泳げないみたいだけど。不安だ!

 

JOUR2023年12月号
『狐面夫婦』第7夜

 

 

 

常世とあの世の境目にある家で、一組の夫婦が暮らしていた。


夫は咎人、常世に戻れば死罪。
妻は妖狐、人間の生気をすする。

 

夫も妻も愛を語っても、ホントは理由あってのこと。そんな「狐面」夫婦の2人が騙し合う、そして少しづつ惹かれ合う暮らし。

 

こう、いきなり『うしおととら』を思い出すのですが(思い出ファイルを開く)、


少年マンガ文脈におけるバディ関係をつなぐのが(人間を捕食する)大妖怪から少年への「お前はオレの餌」というつながりで、もちろんそれは絶対に実行されない、素直に「お前はオレの友達」と言うのは恥ずかしいから捕食関係を強調してのバディ関係、ということなんですが(それを美味しくいただく私)、

 

『狐面夫婦』はもう結構「食われて」いて、回復するものとはいえ生気をガンガン食われているし、また夫が見せた愛情も、死罪を免れるための偽りが多分に含まれている訳です。

 

すでに2人とも相手を騙してしまっている。

 

その上に恋慕がらみのパートナーシップを作るというのはハードルが高そーだなと。。

愛を偽る、というのは、これはめちゃくちゃな罪な訳です。その上で惹かれ合うなら、どこかで謝らなきゃいけないんですけど。言えなければ言えないほど罪は深まるのですが、さて。

 

モーニング2023年50号
『だんドーン』第十七話 人を繋ぎ止める本質

 

 

 

『ハコヅメ』の泰三子が描く警察黎明期のドロッドロ軽薄策謀合戦・・!


幕末の動乱、中央幕府に反旗を翻さんとする薩摩藩で、ひとりの策謀家が暗躍していた。その名は川路利良。後世、「日本警察の父」と呼ばれる男であった。

 

面白いなコレえ。。


拷問、謀殺なんでもござれ。人権概念が無い時代ってこーゆーことだね!いやー戻りたくない!

 

17話では虚弱な母と幼い子を抱えた忍びに「少しだけ多めの報酬、そして家族の安全」を担保し二重スパイをやらせていた(なおバレたら一族もろとも拷問の上惨殺必至)ことに限界が出てくる川路。金と安全がなければ人は従わない。でもそのためのお金がなくてもう無理〜どうしよう!(どうしようじゃねー!)

 

1コマ1コマ、シャレにならないような殺人や人権侵害が渦巻いているのにあくまでコメディタッチで感情の法則が乱れる。コレ怖がるところ?笑っていいところ?(バイオレンススキーとしてはたまんないッスね)

 

いやほんと、史実怖い。漫画を史実として受け取っちゃならないけど、過去の現実の事件をモチーフにした創作のエグさは現代人の頭からはなかなか出ないよ。本当の人権侵害を見せてやりますよ!っていう堂々たる貫禄。怖〜!!(面白がってる)

 



佐渡の三人』

comic-action.com

 

「私」と父と弟の旅路。葬儀という儀式でかち合った大人の家族の会話のあっさりさ。

 

小説家、長嶋有作品コミカライズプロジェクトの一作(既刊)。コミカライズ担当はオカヤイヅミ。

 

隣家のおばさんの納骨のため、佐渡に渡る親子たちのちょっと頼りない道中。でも私知ってるんだ、大人って案外冠婚葬祭のルールって分かってないし、旅の予定もスマートじゃない。


そして大人になってしまえば、友達よりも会う頻度が減るのが家族。

 

大叔父や祖母がまだ存命中の「父」は、何歳くらいだろうか。作家として身を立てている「私」、引きこもりの弟は何歳くらいだろうか。


佐渡の三人』の家族は自由だ。たぶんこの冠婚葬祭が終わったら、次に会うのはまた誰かの葬式だろう。その自由さが清々しいと感じる。

 

そしてそれは豊かだと思う。

 

貧しいと人は寄り合っていかなければいけない。単純に可処分所得が低ければ一人暮らしができなくて、人は一つ屋根の下に集まらざるを得ない、どんなに仲が悪くても。

寂しさの自由を謳歌できるのは、もはや少し特権的だとすら思う。原作小説は2007年。ガラケーなので舞台も同時代だろうか。みんなが寂しい自由を得られたらいいのに、と願う。

 

 

【読み切り版】大きくなったら女の子 -夢と嵐太郎の場合-

 

comic-days.com

 

おもしれ〜〜!

 

オメガバースとかもそうなんだけど、性を「イジる」SFはものすごく批評的だと思うっすよ。現在の性のあり方を組み替えるのって、今段階の在り方をものすげーー考えないと出てこないものだと思うので。


グイグイ考えて考えて、その上で一定の視点から解釈をアウトプットすることが「批評」だと思うので(あ、いろんなやり方あるんですけど。。)

 

そして批判にもなるよね。


作中では基本的に男女ジェンダーが反転して描かれるけど、「こどもができたら基本男が育てなきゃいけないじゃん」ってせりふがあって、

 

「こどもができたら基本男が育てるって、それ無理なんじゃないの?」っていう感情が湧くんだけど、

 

別に女でも普通に無理だから。
どっちも無理だから分散してやろうよ、が最適解なのに、「こどもができたら基本女が育てる」は受け入れられてしまう不条理に背筋よ凍れ!

こういう、価値観をクルっとひっくり返してもらえるのはとても楽しいね。あとエッチですね(えっち)

 

別冊マガジン2023年12月号
アルスラーン戦記』第百二十三章「孤独の玉座

 

 

 

田中芳樹×荒川弘


中世中東をモチーフにした戦乱大河を『鋼の錬金術師荒川弘がコミカライズ。
群雄割拠、覇権を狙い麻のように乱れる大地で、心優しきパルス王太子アルスラーンを軸に英雄たちが織りなす骨太の群像劇!!

 

面白いな〜


でも私、話を全部理解してなくてごめん人数が多いからごめん(謝ってばかり)


ただ今回の百二十三章、一つの戦いが終わって皆に褒美を分配する回で、人心掌握がお上手というかやっぱり褒美に人はついてくるねアルスラーン殿下!ケチとか増税とかは支持率が落ちるよね(どこかで聞いた話)

 

それにしても今回、各キャラクターの褒賞の多寡をニコニコみんなで語る回・・・それって先の戦争での武勲の洗い直し回でもあって、このキャラは今回ハジケたな〜みたいなまとめをセリフ(と褒美の山)でしっかり見せた後、開始15ページでタイトルコールっていう「前の話をまとめて次の展開の扉を開く」っていう、私あんまりコレ言いたくないんですけど【マンガが上手】ですねェ全く!次の展開にワクワクしちゃうもん〜

で、舞台変わってパルス本国にて人望薄いヒルメス王子が登場して、って、ニッコニコのアルスラーン陣営との対比がパッキリで。もう〜お上手〜ッ!

 


『夢から覚めたその後で』前編

comic-action.com

 

アサとまひるは10年来のともだち。空気を読みがちで「好きな男の子が好きだった」という理由でバンドの追っかけを10年やってるアサ、他人との境界線の引き方がパキッとしてるが故に敬遠されがちなまひる


ある日、まひるの結婚の話を聞いて落ち込むアサ。親友だと思ってたのって自分だけだったのか。。ある2人の女の子のお話し。

 

まだ前編なのでなんとも言えなくて、今の段階だと「。。重いな。。」と思いながら読んでます。あんかけパスタのあん部分のテクスチャと言うか。天下一品の超こってりというか(40の胃には無理!)

 

共感できてないガールズトークに反応したのは、作中の「昔の男にラブポエムを間違って送信(ともだちが)」に似た思い出がビビットに蘇ってきたからです。ラブポエムじゃなかったですけど、半年くらい大変なことになりました。呼び起こされたのは殺意。絶対許さねえあいつ(個人の思い出の話)。

 

、、、という、個人的な思い出をつかみ出してくる創作ってそれは割と「有効」なのではないでしょうか。アサとまひるの話じゃない、中山と◯◯の話だけど立ち上がってくる怨恨の感情。

 

後編はどういう話になりますでしょうか。良ければ裁かれろ(個人の怨恨を晴らす期待をかけてしまっている)

 



『女甲冑騎士さんとぼく』第21話

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インターネットにずるずる居続けるオタクのサラリーマンがルームシェアを開始したのは誇り高き「女甲女騎士さん」。甲冑騎士はその歴史上の役割を終えて日本に下宿しているケースが多いのでそういうこともある。あるったらあるんだ。これ以上の説明は無理だ。そういうマンガだ。


【女甲冑騎士】というニッチで高貴なキャラクターとインターネットオタクという圧倒的普遍性(矮小属性)が化学反応を起こす。枠外煽り文芸も含めて味わうギャグ漫画。

ツナミノユウ氏の漫画は説明に苦しむシュールさがあって、今日はもう金曜だからその辺の説明は諦めたんだけど(1週間の疲れ)、


こんなにも主張してくる煽り文(漫画の欄外に書かれるお祭りのお囃子みたいな盛り上げテキスト)はなんかすごくイイな、と思って、日本マンガのハイコンテクストな文脈を食べてるなあ・・・と思わず批評文口調に。

 

あと、私さっき「誤送信から始まる物語」を別媒体で見たばっかりなんですがこの21話でも誤送信(に見せかけた恥ずかし文の送信)の話をしていて、やっぱりみんな誤送信ストーリーは心のやらかいところを今でもまだ締め付けてるの?私は締め付けられますよ(青ざめる系の話なんですがそれはまた別の話)

 



『極主夫道』第122話

kuragebunch.com

 

元極道、今主夫。


顔が怖い言動が怖い家事ができると三拍子揃ったキャラメイキングで軽妙な「ハズシ」の笑いを堪能。ヒト的にもタイミング的にも「そうはならんやろ」が美麗な絵で今、開かれる。

 

極主夫道は面白いなあ。

 

ギャップの入れ子というか、
そもそも「ヤクザが主夫」という転倒、
からの「ヤクザムーブで家事」という転倒、
からの「絵がめちゃくちゃ端正で整っているのにやってることが小学生並みギャグ」という転倒、
レイヤー全部裏切ってる。裏切りの報酬だ(いい加減な言葉選び)


さらには時間軸の操作というか、「そこで普通切らないじゃん」というオチの踏み切り方もまた、従来のギャグの王道があってのハズシであって。

 

また最大の裏切りは「極道で主夫」という出オチギャグを5年も同じテンションで続けていることで、もうトータルで全部面白い。5年やったらテコ入れでこどもができたりしそうじゃん。しないもん。ずーーーっと同じで「顔が怖いけど家事が上手い」で5年。ここは裏切らない。

 

ところで急に真面目な顔になるんですが、この前戦後の戦災孤児の取材記事を読みまして、ものすごく悲惨でもう全然シャレにならないし孤児たちの多くは長じてそのままヤクザに吸収されていったというのになんとも言えない気持ちになったりして、

現在のヤクザや犯罪集団でも、特に下っ端構成員は「もともと家庭環境に恵まれなかったり教育が足りない、または教育を受けても受容できる能力がない(学習障害や境界性知能など)」場合があるということで、

極主夫道で極道をやめたタツがご近所の主婦たちとキャッキャしてるのは本当はあるべき姿だったのかなーなんて思ったりして。大人になったら咲く場所は自分で選べるね(そーゆーマンガじゃないのは承知だけどもだ)

 

「アイドゥラブユー」

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アイドルグループ「ロゼット」のミリアはかわいい!!


ミリアの幼馴染の亜美と、超美人でミリア推しの多田。接点のなさそうな2人なのに、2人は仲良し。

 

これはいいですね・・・

同じ偶像を愛することが結びつける友情。
「ミリア」は亜美と多田の絶対的な共有アイコンなのに、ミリアの心情とかは全く出てこない。ミリアはステージの向こうの人で、この話は亜美と多田の話。

 

アイドルに「なろう」とはしない。そのわきまえみたいなものがあって、

わきまえる、って、なんだか悪い言葉のように聞こえるかもしれないけど、私はそんなに悪いとは思っていない。自分の本懐でわきまえさせられるのは屈辱だけど、趣味とかでわきまえて楽しむ、というのはそれはとても健康なことじゃん。

 

亜美と多田はとても健康。ミリアの話じゃないからね。お互いの好きなものを共有して、二人は生き抜いていく。ふたりで。

 



『テラ麺』第29話 鬱憤スプレッド

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ラーメンは好きですよね?もちろん宇宙人も好きなんですよ。


ラーメン屋の暖簾の奥には、人間と宇宙人が仲良く麺を啜るカウンターがある。ラーメンはいつでも美味しいけど、同時多発的に起こる不思議な出来事。


1話完結、ラーメンを介したスコシフシギなSF。

 

面白いなあ〜


今回は宇宙犬?駆除業務??の宇宙人???が休日にシフトをぶっこまれて怒りのやけラーメン。❓が多いのは特に説明されないから。たぶんそーゆー話。そしてほっこりに着地。

 

たまたま隣り合わせた人間の会社員と宇宙人が仕事の大変さを分かち合うの、こう、宇宙の法則が乱れますね。いいのか、その服絶対カタギじゃないけどスルッと受け止めてるけどいいのか。いいんだな?わかった!

 

こう、上品な上滑りというか。


内容に無理があることは承知で、「でもこんなことあったら楽しいでしょう?」って出されてる感じ。その違和感を全部まとめ上げるラーメン。ラーメンは美味しいからね。

たくさんの説明は無粋だと思う。心地よい小粒SF漫画なので気楽に読んでもらえたら嬉しい。もちろん、この「心地よさ」の塩梅は人によるので「薄いッ!」「冷めてる」とかあるので、まあご試食ください(ラーメンっぽく紹介)