鳥取県、日本で人が最も少ない県。
遊びといえばカブトムシ取りや曼珠沙華斬り(?)。
そこに東京から来たカーチャン、夫、息子、娘、お義母さんおばあちゃん、の6人家族で暮らしてる。
鳥取の田園風景、離れまである大きな家、優しい家族。
1巻のベースのお話は長女出産のこと。小学生の長男くんとの繊細な関わりも愛おしい、4世代家族の暮らしのエッセイ。
なんだけど!!絵がうますぎる!!
力の抜き加減の中にある確かな画力。淡すぎず、しかし主張もしすぎない優しい色彩。
こいつあレベルが高いぜ、と思ったら、作中にドーンと「東京藝大」の入学エピソードが入っていてうわあああ天才枠だ!
本作の中で漫画家になるための苦労なんかも描かれます。
苦労はある、わかる、お金がないのは怖い、仕事がないのも怖い、けど、でも、なんつうか・・・
鳥取で、優しい家族と、こどもたちと、自然に囲まれて、学生時代に培った経験を使って漫画を描く
こんな暮らしが、できたらいいのになあ、なんてさあ。。
涅槃後の世界、みたいな、まろやかな光に包まれてるように見えてしまいます。都会暮らしからするとね。
卓越した優しい絵で綴られる子育てエッセイ。ごはんが美味しそうで癒されますよ。