漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

『石見さんのGライフ』フェミニズムってこれ含むかんね?バカで下品な女性ギャグを寿げ!

※下品注意※

 

 

「日常生活における女性の性欲が描けたらな、と」快感を追求する異色のヒロイン…あえて「Gライフ」を描くわけ

 

 

 

わはは!アホだ!!
と、笑い飛ばして終わるにはこの作品の持つ意味は大きい。

 

明治に女性の性欲を禁じられた本邦。
1930年代平塚らいてうが、1960年代にウーマンリブが開こうとした性は、女が男と同様に性と付き合うことも含まれていたはず。

 

大衆娯楽の漫画でも、男性であればいくらでも描写のある自慰が女性となれば途端に「男性が見て楽しむための対象」になってしまう。

 

本作では27歳石見さんが、求道者よろしく自慰の方法を模索する。


絶頂に達する時、石見さんは最高にアホなパフォーマンスを披露する。なぜならギャグ漫画でエロ漫画ではないからだッ!

 

テクニック一本勝負でイマジネーション(=オカズ)は登場しない。性の対象を消費せず、己の技術のみで戦う。石見さんは戦士!!そしてアホ!

 

 

まあ下品ですよ。上品なもんじゃないですよバカですよ。

 

でも、台湾漫画『T子の一発旅行』でもあった性の明るい解放、これはムーブメントきてるなあーって感じするわよ。

 

セックスん時に女がいつでも顔を赤らめている描写がキツい、というのはよく聞く話で、カウンターとしてこういうのをお出しして行きましょうとも!!

 

エロギャグだけど、他者消費ゼロ&他者目線への意識ゼロなので安心して読めます。女性向けだけど、男性が読んでも興味深く面白いとは思う。(ただ「ご利用」には適さないと思うぜ。。)

 

(女性で自慰の話をするのが嫌だ、という人は当然いて、実際私もエロが苦手なタチなので嫌だなあ、と思う人の気持ちもわかる。
でも女性で自慰の話を普通に考える人もいて当然、という状態に持っていきたいね!
当たり前だけど公共の場でしちゃダメだ!解放しすぎるな!)

 

ここから先はさ、

男性でもエロが苦手な人はいるじゃん。だから当たり前のように女性でもエロが苦手な人がいるのよ。それはもう選択。

 

タブー視せず、フラットに開放せねば。

 

七尾養護学校事件では、宗教右派性教育を規制した。今も義務教育でほ「はどめ規定」で「性交」というワードを使えない。


性へのタブー感はそのまま性教育の危機に直結してる。

 

滅べ性のタブー感。漫画だともうこういうのもあるんだからねー!!

↓T子の一発旅行もスカッと面白いよ