漫画のことと本のこと

漫画好きが読んだ漫画や本の感想を書くブログです。

ここんとこ読んだ漫画感想2023/8/24~8/28(4件)

その日読んだ漫画の雑感をまとめておくエントリです。

 

リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。

 

本日は4件の漫画の感想です。

 

 

ダーウィン事変』

アフタヌーン2023年10月号

 

 

今回の話はブチ上がるな・・・

 

動物の権利アニマルライツ(この話の主役はチンパンジーと人間の配合で生まれた「ヒューマンジー」の反乱だから)。

 

民主的手続きを説く大統領と、民主主義の範囲外として作られ、テロル以外に手段のなかったヒューマンジーの会話。

 

努力する女性研究者のガラスの天井と、求められた才能、「子宮」。

 

弱者の権利が、権力の上のレイヤーに無邪気に踏み躙られる。

 

それにしても、ヒューマンジーを他属性に読み替えた瞬間、すごく危険な読み物になるッスね。。。。。。。ファンタジーだから許されることだ。

 

『ヴィンランドサガ』

めっちゃくちゃいいな。、

 

ちょっと中盤が追えてなくて、最近アフタヌーンで再度読み始めて、すごくナチュラルにトランスキャラクターが出ていることにビックリした。

わざわざ「このマンガにはトランスを出してます!」という売り方をしてないのでちゃんと読まないと気づかない。そしてそれが正しいよね。

 

というか。。

 

私の主張として、「小集団に性別のラベルは不要」というのがあって。(私の持論なんで典拠とかはないんだけどさ)

 

ヴィンランドサガは11世紀ヴァイキングの入植の話※で、つまり少数の団体なんだけど、この場合、食の供給が不安的な集団がこどもどんどん産んでも食わせられないから、「妊娠が可能で精神的にも産みたいと望む人」だけが妊娠すればいいし、繊細な仕事、力仕事、それぞれが性別じゃなく個性で選ばれなければやってけないし(だって向いてない人据え続けてもその集団の仕事が滞るだけだから)

 

入植という決死の小集団環境で性別違和がある人が望む役割で生きている様子は納得感がある。

 

※なお、本作は入植に関して、先住民との関わりについてずっと悩み続けている。本人たちも故国に居られなかった人たちで、今号で先住民族との戦闘回避を優先して撤退を決めた。見守らなければよ・・・!

 

「[第71話]ラーメン赤猫」

shonenjumpplus.com

 

ラーメン赤猫はネコが営業するラーメン屋。お客さんは猫好きが多いけど、ラーメンに集中してもらうために過度な注視はご遠慮ください。近隣店舗の付き合い、祭りに出店、顧問弁護士との軽い親睦・・・経営マンガじゃなくて小規模自営業の空気感マンガ。そして猫。

 

今回は迷い猫の保護の話。


全人類が気になっていた「キティちゃん猫飼ってる問題」と言いますか、自立して経済活動をする猫とペット猫の間が立ち現れます。

 

どうも人間語を習得する、という段階を経て経済活動に参加するようで、個人的にほう・・・・これは色々論じるところがありそうだ・・・と思いつつネコチャンが可愛いので花丸です☆

 

「[+101話]トマトイプーのリコピン

shonenjumpplus.com

かわいいサンリオ的キャラで贈るギャグ漫画。


10代男子を射抜く軽いシニカルとあるあるネタ。下ネタと不謹慎、ジャンプ内「親御さんはあんまり読んでほしくないなと思ってる」枠。

 

今回は季節柄、夏休みの宿題が終わらない〜!回。
ズルするやり方のほとんどがAIでさすがご時世。

 

「ズルしていいから間に合わせなきゃ!」がこの回の起点なわけですが、俺のようなADHDは間に合わせる気もなく「宿題はやってませんねえ」というスタイルなので真面目な人は真面目だなと思う(『発達障害な私たち』でも同じ例を見たので、そういうタイプはいるようだ)